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2014年10月 6日 (月)

「国民主権論」を第一原理とする『占領憲法』は國體破壊の元凶である

 西洋の主権概念は、日本國體と絶対に相容れない。なぜなら日本では、古来西洋のやうな闘争の歴史は無かったからである。日本國は、日本國は信仰的・祭祀的統一によって形成された信仰共同體・祭祀共同體である。國民が契約を結んで人工的に作った國ではない。主權を持つ國民の意思によって形成された國家、すなわち契約國家・集合國家・權力國家・統治システムとしての國家でもない。従って「主権」なるものが、天皇にあるのか國民にあるとかなどといふことを議論すること自體が不自然なのである。

 

祭祀主である日本天皇の國家統治の本質は、権力・武力による國家・國民支配ではない。天皇の祭祀主としての神聖なる権威による統治である。天皇と國民を氷炭相容れない対立関係と見るのは、西洋流の考へ方に立っており、日本の傳統ではない。

 

天皇と國民と國土の関係は、対立関係・支配被支配の関係ではない。契約関係・法律関係でもない。不可分の精神的一體関係にある。これを「君民一體の國體」と言ふ。そして、天皇の神聖なる権威が権力者・為政者の権力濫用を抑制するのである。それがわが國の建國以来の國體であり歴史である。祭祀國家として約三千年の時間的連続・歴史を有してきたことが最も大切な日本國の特質であり尊厳性なのである。これを「萬邦無比」と言ふ。

 

日本では古来「主権」といふ言葉はなく、國家における政治作用の根本を言ひ表す言葉は、「知らす」「治らす」「すべおさめる」「しろしめす」「きこしめす」であり、言葉自體から見ても、権力的な臭みはなかった。『大日本帝國憲法』ではこれを「統治」といふ言葉で表現した。

 

日本の歴史と傳統そして君民一體の日本國體は、西洋の契約思想や人間不信を基盤とした國民主権論や西洋近代の成文法とは基本的に相容れない。

神話時代からの悠久の歴史を有する日本の天皇中心の國柄を、西洋の契約思想や人間不信を基盤とした西洋の憲法概念に基づいた「成文憲法」に規定することは不可能である。

 

しかるに、天皇を君主と仰ぐ日本の國柄を隠蔽せしめ日本民族と國家を弱體化せんとする戦勝國アメリカの意図に基づいて「國民主権論」といふ國體破壊思想が、敗戦後、戦勝國によって「憲法」の中に盛り込まれたのである。

 

この一点を以てしても、『現行占領憲法』はまさしく日本の傳統を破壊する憲法である。「国民主権論」を第一原理とする『現行占領憲法』は、萬邦無比の日本國體を隠蔽してゐるどころか、國體破壊の元凶である。

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