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2014年10月 7日 (火)

強靱にして自由な日本民族の傳統的な文化感覚を発揮して、危機的状況を打開していかなければならない

飛鳥・奈良時代も、江戸時代末期も、今日と同じやうな危機に遭遇した。そしてわが國はその危機を乗り切った。飛鳥・奈良時代にも、儒教や佛教をはじめとした外来文化・文明が怒涛の如く日本に流入してきた。日本は、さうした言はば当時のグローバリズムの波に呑みこまれることなく、たくみに対峙しつつ、日本独自の文化と政治を確立し、自立した國家を作り上げた。そして、平安時代といふ長きにわたる平和の時代を招来せしめた。

 

日本の歴史の中で長期にわたって続いた平和な時代が二つある。平安時代の三五〇年と江戸時代の二五〇年である。これほど長期にわたって平和を持続させた國家は世界史的にも日本だけである。その基礎を築いた時代が、飛鳥・奈良時代であった。

 

また、江戸時代末期にも、同じような危機に際會したが、明治維新を成し遂げ、日本の独立を守り、近代化を遂げた。

 

つまり、わが國の歴史は、今日で言ふグローバリズムと対峙し、それを克服し、國家民族の独立と栄光を維持し発展させてきた歴史なのである。その最大の要因は、天皇・皇室を祭祀主と仰いで國の統一と安定を確保するといふ強靭なる日本國體精神である。日本民族がグローバリズムの波に呑みこまれることなく、外来文化・文明を自由に柔軟に受け容れ、自己のものとしさらに発展させた基盤の中核が、天皇・皇室のご存在である。

 

わが國の建國の精神は、「八紘爲宇」の精神である。これは、世界は色々な民族・國家が連帯し共存する一つの家であるといふ精神である。また近代日本の父と仰がれる明治天皇の御精神は、「四海同胞」の御精神である。これは、世界の民は兄弟であるといふ精神である。日本は本来的に言葉の真の意味における平和國家である。

 

日本はその傳統信仰の靈的精神の偉大なる包容力によって、よく他國の宗教・文化・文明を取り入れてそれを融和せしめ洗練して、強靱にして高度な日本文化として開花せしめる力を持ってきたのである。

 

世界各國各民族にはそれぞれ傳統精神・傳統文化を保持してゐる。世界の愛國者は、各國各民族の個性・立場・歴史・傳統を尊重し合ひ、真の意味の平和な世界を實現しなければならない。 現代日本においても、この強靱にして自由な日本民族の傳統的な文化感覚を発揮して、危機的状況を打開していかなければならない。

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