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2014年9月 3日 (水)

田久保忠衛杏林大学名誉教授による「アメリカの『アジア回帰』は本物か」題する講演内容

七月五日に行われた『アジア問題懇話会』における田久保忠衛杏林大学名誉教授による「アメリカの『アジア回帰』は本物か」題する講演内容は次の通り。

 

「台頭してきた中国が富国強兵を何時まで続けるのか。アメリカの指導力の衰退、オバマ大統領の支持率最低。アメリカは戦争をする気なし。アメリカはネジが緩んでしまった。シリア、イラン、イラク全てでボルトが緩んでしまった。世界大動乱が始まり、アメリカの次の指導者がどうするか。

 

安倍晋三氏は一つの使命感を持っている。国際環境を知っているので緊張感を持っている。

 

イラクからシリアへ大量の毒ガス兵器が運ばれた。ブッシュを叩くアンチテーゼで生まれたのがオバマ。海外に出ていくのを止めるという政権。アフガンから今年末に引き揚げてしまう。中国の抬頭を見逃してしまった。

 

中国は周辺に出て、基地を作っている。極東部は中国の経済的支配下に入るかもしれない。中ロ関係強化は根拠なし。中露は融和しない。

 

『中東の春』で混乱状況になり、アメリカはアジアに手が付かなかった。戦略家は『力を持っていない国をプレーヤーとは見做さない、力を持っていなければ外交はできない』と見る。『アジアで一番力を持っている國と仲良くしてとりしきれば世界は安定する』と言う人がいる。台湾、チベット、ウイグル、南シナ海、尖閣が中国の核心的利益に含まれる。五月に来日した時、オバマは『尖閣は安保条約十五条が適用される、尖閣は日本の施政権に含まれる』と言った。力が無いとどうしようもない。フィリッピンは中国にやられた。延坪島砲撃事件で韓国軍の報復をアメリカが抑えた。

 

私はコソボ紛争の頃から『アメリカはおかしい』と思うようになった。オバマは、外交防衛は素人。アメリカに孤立主義が生まれてきている。内向きになっている。アメリカの国力は衰退していない。しかし指導者の質が低下している。

 

『集団的自衛権』に反対している政党・マスコミの立地点は中国と同じ。安倍は孤立していない。自信を持って良い。日本は独立自尊の精神を持って自衛力を強化すべし。

 

防衛出動が発せられる前に中国が挑発してきても日本は何も出来ない。憲法九条を無くして自衛隊を国軍にすればすべてが解決する。衆参両院同時選挙で『憲法改正』をぶつければ、一つの展望が開ける。

 

中国は経済矛盾がどうしようもなくなっている。党幹部の腐敗が凄まじい。清廉潔白と言われて温家宝の家族も腐敗。水、土壌、大気の汚染がひどい。民族問題は弾圧すればするほど燃え盛る。アメリカは『中国はほっておいてもつぶれる』と思っているのではないか。中国はシビリアンコントロールがくずれはじめたのではないか。そこで、習近平は軍に手を付け始めたのではないか。防空識別圏の事も国家として整然とした行動なのかどうか疑問を持つ。

 

官邸内にも反対が多かったのに、安倍総理は靖國神社に参拝した。安倍氏は傑出した判断力を持った政治家。これからの世の中は『口だけ番長』では駄目」。

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