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2014年5月27日 (火)

渡辺はま子・三波春夫両氏は、私にとって尊敬する歌手である

小生は、歌が好きである。よく歌ふ歌は、『元禄名槍譜・俵星玄蕃』と『ああモンテンルパの夜は更けて』である。『元禄名槍譜・俵星玄蕃』は、三波春夫氏が歌った長編歌謡浪曲である。高校時代にレコードを購入して憶へて以来、今日まで歌ひ続けてゐる。赤穂浪士の吉良邸討ち入りを助けた槍の名人・俵星玄蕃を主人公にした歌謡浪曲である。忠臣蔵のテーマである「主君のために尽くすまごころ」「忠義の心」は、日本人の心情の中でも最も大切なものであり、多くの人々が共感する。

 

『ああモンテンルパの夜は更けて』は、渡辺はま子さんが歌った。フィリッピンの捕虜収容所に収容されてゐた日本人捕虜の方が作詞・作曲した歌である。渡辺はま子さんがレコード化し大ヒットした。渡辺はま子さんは、苦労してフイリッビンに赴き、捕虜収容所を慰問し、この歌や「支那の夜」などのヒット曲を歌った。そして当時のキリノ大統領と面会し、この歌のオルゴールを聞いてもらった。キリノ大統領は非常に感激した。また、釈放運動も行はれ、「戦犯」と言はれた人々は、帰国することが出来た。渡辺さんは、「帰国したと言っても三つの帰り方があった。一つは、遺骨になって帰国、一つはそのまま巣鴨プリズンに収容、もう一つはそのまま自由の身になった」と語ってをられた。

 

私は、故野村秋介氏にフィリッピンに連れて行っていただいた時に、モンテンルパ刑務所の処刑台のそばでこの歌を歌はせていただいた。涙があふれてとどまらなかった。終生忘れることが出来ない思ひ出である。

 

渡辺はま子・三波春夫両氏は、私にとって好きな歌手といふよりも尊敬する歌手である。

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