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2014年5月13日 (火)

この頃詠みし歌

文に書けず歌にも歌へぬことありてやるせなき思ひの湧きて来るなり

安住の地となりませと切に祈る 母上は老人ホームに移りたまへり

父と共にディズニー映画を見し事が昨日の如くに思ひ出さるる

保守といふ言葉も虚ろになりにけり國體護持を拒否する政治家

尊皇と敬神の心無きままのナショナリズムを恐れる心

先帝陛下みはふりの祭り偲びつつ新宿御苑の庭にたたずむ

人々が平和なる時間を過ごしゐる新宿御苑の新緑の光り

わが歩み一目散に母のゐます老人ホームに急ぎ行くなり

母上は少しやつれたる顔をして家に帰ると言ひたまふなり

出来るだけ毎日施設に通ひ行き母を励ますがわが務めなる

母上と少しの時間を共に過ごす老人ホームの食堂の隅

母と別れバスを待ちつつ夕暮の街角に立つ時のさみしさ

苛立てる母をなぐさめる言葉なしただ安らかにゐませと祈る

今朝もまた野菜を刻みマヨネーズつけて食せり一人居の部屋

鶏肉を直火で焼きて食すなりああうまきかな今日の朝餉は

乃木大将まつれる宮に参り来し夕暮時のこの静けさや

何となく筆は躍りて魂のふるひ立つままに歌詠みにけり

道で会ひし幼なじみも老いし母を労はり過ごすと我に語れり

パソコンのキーを叩きておのが存念を文章にして日々過ごすなり

「ふるさと」の歌を歌へるわが母の姿を見れば涙こぼるる

老いし母と「如何にゐます父母」と歌へば涙とどめかねつも

雷鳴の轟く午後にひたすらにもの書きをれば心鎮まる

春雷が轟きて大粒の雨降ればかへって心さやかになりぬ

母上がこの子は良い子と我のことを他人にほめるはうれしかりけり

我のことを一時間も玄関で待ちゐしと聞けば胸も張り裂ける思ひ

この怒り何処に向ければよきものぞ母の苦しむ姿を見つつ

手を取りてあるいは頬を撫でにつつ慰めるよりすべなかりけり

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