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2014年5月16日 (金)

建武中興の理想・後醍醐天皇の大御心

後醍醐天皇御製

さしてゆく笠置の山をいでしより天が下にはかくれがもなし

 

歴代の天皇の中には、後醍醐天皇をはじめ、上御一人・現御神と仰がれながらも、時の権力者即ち藤原氏や武家政権によって制限を加えられ、時には離島に流されたまうた天皇もおられた。「やすみししわが大君 高光る日の御子」「天の下しろしめしたまふすめらみこと」とたたへらる天皇であらせられても、後醍醐天皇が歌はれたごとく「天が下にはかくれがもなし」といふ状況に置かれたこともあったのである。

 

しかし、建国以来三千年、日本天皇は、日本国の中核的ご存在として君臨されて来た。国民の天皇への帰一・すめらみことへの仰慕の心が日本国存続の原基である。国難の時期にこそ日本国民の尊皇精神が勃興し、その国難を乗り切って来た。本当に日本国は不思議な國であり、素晴らしい國である。

 

建武中興の理想・後醍醐天皇の大御心は、後世に大きな影響を及ぼし約五百年後の王政復古=明治維新運動の原動力となった。倒幕・王政復古の過程を見ると、尊皇攘夷運動に挺身した志士たちは、天皇に対する信仰的仰慕の精神に満ち溢れてゐた。そして彼らが理想と仰いだのは建武の中興だったのである。

 

後醍醐天皇が目指された理想は、明治維新といふ未曾有の大変革によって実現したと言って良いと思ふ。後醍醐天皇の行はれた建武中興は、現象面では失敗に終ったといへるかもしれない。しかし、思想・精神面においてはまさに後世の理想・指標となったのである。

 

今日の日本の危機的状況も厳しいものがある。しかし、壬申の乱・南北朝時代はまさに國が真っ二つになりかねない大変な危機であった。これを尊皇敬神の道統を原基として乗り越えてきたのがわが日本である。今日の危機も必ず打開していくと確信する。

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