« 千駄木庵日乗四月二十九日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月三十日 »

2014年4月30日 (水)

神話時代以来の「もののふの道」を今に生かさなければならない

 

「今はこう」「今はこれまで」と悟った時、日本のもののふ・武士は、まっしぐらに顧みることなく死ぬことを潔しとした。これが、日本的死生観である。日本武士道は中世において仏教や儒教道徳を基として発したものでもない。『古事記』『萬葉集』の歌を見ても明らかな如く、日本伝統的な中核精神から発した。

もののふのみち(武士道)は理論・理屈ではない。萬葉歌は飛鳥奈良時代の武士道を伝えている。それは語られず書かれざる掟、不言不文であるだけに実行によっていっそう効力を認められる。理論・理屈を好まない日本人らしい道徳律が「もののふの道」・武士道なのである。

 

日本の伝統の根幹たる和歌も祭祀もそして武道も理論・理屈ではない。「道」であり「行い」である。そして一つの形式・「型」を大切にし「型」を学ぶことによって伝承される。そして武士道は、道徳・倫理精神と共にあった。武士は、日本国民の善き理想となった。武士は武家時代において、決して民衆を武力で支配した階級のみでなく、道義の手本でもあった。明治維新をはじめとしたわが国の変革を断行せしめた重要なる原動力の一つに「もののふの道」・武士道があった。神話時代以来の「もののふの道」を今に生かさなければならない。

|

« 千駄木庵日乗四月二十九日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月三十日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/59555319

この記事へのトラックバック一覧です: 神話時代以来の「もののふの道」を今に生かさなければならない:

« 千駄木庵日乗四月二十九日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月三十日 »