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2014年4月 5日 (土)

神話を度外視して皇統・皇位継承を論ずるなどという事は全く間違ってゐる

『古事記』において神代を語った上巻と、神武天皇以後のことを語った中・下巻とは決して別のものではなく、一続きにつながってゐるのである。「神代」と「今」はつながってゐるし、天皇は高天原にまします神の地上における御代理・御顕現=現御神であらせられる。そして「神代即今」である。そこには断絶は一切ない。だからこそ皇統連綿・万世一系なのである。かかる「神話的真實」を否定することは日本國體を否定することである。

 

 「日本神話」は、神々の世界が地上に連続するものであること即ち「神統譜」を語ってゐる。そして、日本の神々の根源神が造化の三神であり、最高尊貴の神が天照大神であり、その生みの御子が邇邇藝命であり、そのご子孫として地上に顕はれられた神が現御神日本天皇であらせられることを語ってゐる。

 

つまり「神統譜」と「皇統譜」を一続きとして語ってゐるのである。まさに天皇を中心とする日本國體の淵源と系統を記したものが「日本神話」である。

 

 上山春平氏は「『古事記』の神統譜が、一方にタカミムスビーイザナギーアマテラスーニニギという高天の原の系譜、他方に、カミムスビーイザナミースサノヲーオホクニヌシという根の國の系譜を設定し、この二つの系譜が、アメノミナカヌシを共通の始点とし、イハレヒコ(神武天皇)を共通の終点とする、という形でとらえられ…」(『神々の體系』)と論じてゐる。

 

 伊耶那岐命の國土生成は、『古事記』冒頭に示された「天つ神」=「天地初発の時に高天原になりませる神々」のご命令によって行はれたのである。

 

 『記紀』『風土記』に登場する日本の神々は、日本各地の地域共同體で信仰されて来た神々であるが、「日本神話」全體として統一され系統化された。その始原・根源の神が「造化の三神」である。

 

 「日本神話」は神統神話であり皇統神話なのである。一貫した道統・靈統の継承がはっきりと明確に示されてゐるのである。「万世一系の天皇」は「天地生成の神からの靈統・神統・皇統を継承する天皇」といふことである。

 

 日本民族は、天之御中主神を天地宇宙の根源神と仰ぎ、天照大神を日本の神々の中で最高至貴の神と仰ぎ、天皇を現御神(地上に生きたまふ神)として仰いだのである。

 

 『古事記』神代史は、神々と皇室の系譜を神話として物語ってゐるのであるから、神話の上に立つ歴史である。我が国においては神話と歴史は断絶していないし、別のものでもない。「高天原を地上へ」「今即神代」と言うとおり、神話を起源としてその命の流れとして歴史が展開して来てゐるのである。「天津日嗣」「皇統連綿」とは神代以来今日まで継承されてきた永遠の真実である。神話を度外視して皇統・皇位継承を論ずるなどという事は全く間違ってゐる。

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