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2014年4月28日 (月)

この頃詠みし歌

父は逝き母は衰へ我六十七 さてこれからも生きかむとす

 

千早振る神の御稜威に生かされてわが魂も振ひ立つなり

 

 

 西郷像がりりしく立てる春の日の上野の山の青若葉かな(西郷南洲像清洗式)

 

 

南洲像の背後の新緑がかがよへる上野の山のみまつりの声()

 

 

 青若葉かがよひてゐる上野山西郷南洲の像を仰げり()

 

 

 介護度の認定をする人の問ひに答へつつ母は我を見つめる

 

 

 うどんを食しうましと思ひし春の宵 静心なく金を払はむ

 

 

 燃え上がり姿形の無くなりし谷中五重塔は幻の塔

 

 

 忙しなく日々を過ごせる我故に神への祈り深くあるべし

 

 

 われと同じ年代の人が次々とこの世を去り行くことの悲しも

 

 

 共に鍋をつつきつつ酒を酌み交はし語らひし人この世を去りぬ

 

 

 やはらかきもの言ひながら強き信念持ちゐし人の逝くを悲しむ

 

 

 たらちねの母と語らふこの夕べ命の絆は尊とかりけり

 

 

 幼き日に見たる表札そのままに今日も変らずあるが嬉しき

 

 

 木造の古き建物解体の告知を見つつさみしみてゐる

 

 

 次第次第に古き建物がこぼたれて行くが悲しき千駄木の町

 

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