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2014年4月18日 (金)

この頃詠みし歌

谷中大仏の尊顔拝ろがむ春の日は明るくのどかに心和ます

 

春来たり桜の花の満ち満つる谷中靈園は浄土の如し

 

満開の桜の木の下に立ちませる空海像を拝ろがみまつる

 

桜の苑で空見上げれば飛行船がゆっくりゆっくり動きゆくなり

 

ふるさとは千駄木の町これの地に今日も暮らしつ明日も暮らさむ

 

にこやかに話したまへるわが母の姿を見るは嬉しかりけり

 

田に種を撒きたまふわが大君をテレビに拝することの喜び

 

瑞穂の國大日の本の祭り主わが大君を拝ろがみまつる

 

日々(にちにち)を健康に過ごす有難さ今日も真向かふ天津日の神

 

春雨にわが身は濡れて夕暮の道急ぎたり酒房を目指し

 

懐かしき路面電車を偲びつつ春日通りを歩み行きをり

 

古き庭を巡りをれば大粒の雨降り来たり池に波立つ

 

花びらが道に散り敷く春の道ゲリラ豪雨の後の静けさ

 

看護師に遠慮してものを言へずゐる我を責めつつ母のそばの坐す

 

スカイツリーの横に輝く光あり 星かと思へど動きて消えぬ

 

春の日のうららかに照る街を眺め病室の窓辺に母と語らふ

 

日々を健康に過ごす有難さ今朝も真向かふ天津日の光

 

車椅子の母上と共に病院の窓辺に来り春の日を浴ぶ

 

我が書きし文章を読みて朱を入れる夜のひと時の楽しくもあるか

 

待ちませる母に会はむと坂道をのぼり行くなる春の夕暮

 

細くなりし母の手握り励ませば涙流して喜びたまふ

 

湯島中坂のぼり行きなば朧月浮かびてのどかな土曜日の夜

 

アベックが次から次へとラヴホテルに入り行くなる土曜日の夜

 

ぶつぶつと繰り言言ふ如き歌多く 日本の衰退やまと歌に及ぶ

 

看護師が笑顔絶やさず老い母に接してくれるを見て合掌す

 

元気一杯に友は語れりこの國の未来を背負ひてゐるが如くに

 

階段と坂をのぼるは太りたる我には鬱陶しきことにぞありける

 

朝となりベランダに立ち大日輪を仰げば力漲りて来る

 

春の夜いざ眠らむとする時に浮かび来るなる女(ひと)の面影

 

たくましき男と会ひてうらやまし 肉体を鍛えたることなき我は

 

遠き空に夕陽沈むを見つつ思ふ 過去を帳消しにするすべなきか

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