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2014年3月16日 (日)

『日本美術院再興百年特別展・世紀の日本画』展を参観して

今日参観した『日本美術院再興百年特別展・世紀の日本画』展は、「平成26年は日本美術院の再興から100年にあたります。 これを記念して、前史としての東京美術学校設立から、現在に至るおよそ130年の活動を振り返ります。 狩野芳崖、横山大観、小林古径、安田靫彦、平山郁夫ほか、近代日本画の巨匠たちの代表作約120点が一堂に会する本展は、まさに近代日本画の精華というにふさわしいものです」(案内書)との趣旨で開催された。

 

横山大観「無我」「屈原、」、狩野芳崖 重要文化財「悲母観音」、前田青邨「京名所八題」「知盛幻生」「芥子図屏風」、安田靭彦「御産の祷」、今井紫紅 重要文化財「熱國之夕」、小杉未醒「山幸彦」、太田聴雨「二河白道を描く」、月岡榮貴「やまたのおろち」、小林古径「孔雀」、今井珠泉「飛翔」、近藤浩一路「十三夜」、小田野尚之「くつおと」、守谷多々志「無明」、北澤映月「女人卍」、馬場不二「松」、平櫛田中「禾山笑」、平山郁夫「京へ」橋本雅邦「龍虎図屏風」、小倉遊亀「コーちゃんの休日」などが印象に残った。

 

小田野尚之「くつおと」は、京成線博物館動物園駅に階段を上って来る人々と駅を題材にした作品。この駅は、今は廃駅になっている。大分以前に、この駅から京成線に乗って上野に行こうと思い切符を買おうとしたら、駅員さんが怪訝な顔をして売ってくれようとしなかったのを思い出した。上野駅は歩いて行ける距離だったからであろう。

 

馬場不二「松」は、この絵を完成した直後に作者が亡くなった。命懸けで描いということが実感できる迫力のある作品である。

 

月岡榮貴「やまたのおろち」は、西洋の絵画にように見えた。

 

前田青邨「知盛幻生」は、亡霊の姿を描いていて見事であった。

 

横山大観「無我」は、表情をよく観ると老人のように見えて来た。同じく大観の「屈原、」と作品を観ると、「昭和維新青年日本の歌」の「汨羅(べきら)の渕に波騒ぎ  巫山(ふざん)の雲は乱れ飛ぶ  混濁(こんだく)の世に我れ立てば  義憤に燃えて血潮湧く」という歌詞を思い出した。

 

 

小倉遊亀「コーちゃんの休日」のモデルは越路吹雪である。戦後の人気歌手をモデルにしている絵画は、笠置シヅ子をモデルにした「あめのうずめの命」という絵を以前見たことがある。

全体的にスケールの大きい、力のこもった文字通り大作と呼べる作品が多かった。

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