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2014年3月 5日 (水)

天皇陛下の「國見」について

「國見」とは、天から降臨された聖なる資格をもつ現御神日本天皇が高い所から國土を望まれ、土地の状態や農作物広くは民が豊かであるかをご覧になり豊作と國民の繁栄を神に祈られる神事である。舒明天皇は、天香具山といふ天から降った聖地に立たれて、國土の精霊や國民を祝福し繁栄を祈るするまつりごとを行はせられた。

 

 今日においても、天皇陛下におかせられては各地を行幸され視察される。この行事は今日における「國見」(現御神として國土と國民を祝福される行事)であると拝する。

 

日本天皇、権力によって國を支配されてゐるのではなく、現御神としての宗教的・祭祀的権威即ち御稜威(みいつ)によって國家を統治されてゐるのである。天皇は全國各地を御行幸されることによって「國見」をされ、日本各地の産土の神(うぶすなのかみ・土地を守る神)鎮守の神々を祝福され鎮められ、國土の新生と國民の幸福を實現されるのである。

 

 また、「國見」によって天皇の靈と各地の國魂(産土の神・鎮守の神)とが一体となって結ばれる。これを「魂触り」(タマフリ)といふ。この「魂触り」によって、天皇の神聖なる國家統治のお力が益々増幅されるのである。これを「食國天下のまつりごと」といふ。先帝昭和天皇におかせられても、全國を御行幸あそばされ國民を祝福された。これがわが國の戦後復興の基となったのである。

 

昭和天皇は、昭和六十年、『旅』と題されて、

 

遠つおやのしろしめしたる大和路の歴史をしのびけふも旅ゆく

 

と詠ませられた。

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