« 千駄木庵日乗二月二十七日 | トップページ | 千駄木庵日乗二月二十八日 »

2014年2月28日 (金)

日の神を祭る祭祀共同體が我が國の起源であり本質である

日本の統一は、分立してゐた地方の共同體勢力がともどもに日の大神=天照大御神の権威を承認することによって成就した。日の大神の御子である「日の御子」と呼ばれる祭祀主の信仰的権威によって統一したのである。日本各地から太陽神祭祀の象徴である鏡が数多く発見されてゐる。

 

天照大御神をお祭りする祭り主たる天皇は、地上における天照大御神の御代理・神聖なる御存在=現御神として仰がれるやうになった。信仰共同體・日本國の〈生きた全體性〉は天照大御神とその地上的御顕現であらせられる現御神日本天皇によって體現される。

 

祭祀主による日本國の統合は、軍事力によるのではなく、基本的に祭祀による統合であった。古代日本において、軍事力が全く使用されなかったといふことはなかったとしても、基本的には祭祀的統合・結合が基本であった。古代日本の地方共同體が稲作生活を基本として交流し、共同を確かめ、稲作生活に必要不可欠な太陽を神と仰ぐ信仰を共通の信仰としたのである。そして天照大御神を最高神と仰ぐ共同體・日本國として統一された。それが天皇國日本の成り立ちである。

 

日本は米作り・稲作文化を基本とする國である。「天孫降臨神話」に示されてゐる通り、日本國の君主・統治者たる天皇のご使命は、瑞穂を盛んに稔らせることである。太古において稲作文化は、九州から本州へと急速に広がったといはれる。稲作文化を営むことによって、わが日本民族は共通の意識・文化・言語・倫理観・信仰をはぐくんでいった。日本民族は遊牧・牧畜・狩猟を生活の基本とする民族とは基本的に異なるのである。

 

稲作生活は、一人では営むことができない。共同作業である田植へ・刈り取りを中心としてゐる。共同體の形成なくして稲作生活は営めない。

 

稲作生活はまた、規則正しい四季の変化に則って作業を行ふ周期的繰り返しの生活である。ゆへに、自然の影響が大きい。そこで穏やかなる自然環境を願ふために神を祭り神に祈ったのである。

 

南九州に置ける稲作生活を基本とする祭祀的統一體が西に進み、大和を中心とする祭祀的統一體に発展した歴史を物語ったのが、神武天皇の御東征である。

 

日の神を祭る祭祀共同體が我が國の起源であり本質である。伊勢の神宮に奉斎されてゐる神鏡が、崇神天皇の御代に皇居からお出ましになり、大和笠縫の地に奉斎され、ついで垂仁天皇の御代に伊勢に奉斎されたと傳へられてゐるが、この事は、天照大御神が皇室の御祖先神であらせられると共に、日本民族全體の祖先神・御親神であらせられることを示した。

 

『記紀』の神話は、かうした神聖なる宗教的統一が行はれた日本國生成の物語が語られてゐる。

|

« 千駄木庵日乗二月二十七日 | トップページ | 千駄木庵日乗二月二十八日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/59210154

この記事へのトラックバック一覧です: 日の神を祭る祭祀共同體が我が國の起源であり本質である:

» fitflop australia [fitflops clearancetZ7 but such a large scale]
I leaned closer to the foot of the scales and began to read. According fitflops clearance to the proportion of these sculp fitflops s... [続きを読む]

受信: 2014年2月28日 (金) 22時30分

« 千駄木庵日乗二月二十七日 | トップページ | 千駄木庵日乗二月二十八日 »