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2014年2月24日 (月)

『日本美術院再興百年特別展・世紀の日本画』展を参観して

今日参観した『日本美術院再興百年特別展・世紀の日本画』展は、「日本美術院の歴史、それはまさに近代日本画の歴史そのものです。本展は、大正3年(1914)に日本美術院が再興されてから100年になることを記念し、草創期から現在まで院展を彩った名品の数々によって、その歴史を振り返ろうとするものです。明治31年(1898)に岡倉天心によって創立された日本美術院は、大正初年には事実上の休止状態にありましたが、天心の一周忌を期して再興されました。以後、「再興院展」の名で親しまれた展覧会は今日まで継続して開催されています。その長い歴史には、狩野芳崖、横山大観、菱田春草、安田靫彦、小林古径、前田青邨、平山郁夫ら近代日本画の巨匠たちが名を連ねます。彼らの代表作に現役同人の作品を加えた重要文化財6点を含むおよそ120点を前後期で作品を全て入れ替えて紹介する、文字どおり「世紀の日本画」展です」との趣旨(案内書)で開催された。

 

 

 

奥村土牛《閑日》、小倉遊亀《径》、小林古径《竹取物語より「昇天」》、平山郁夫《祇園精舎》、奥村土牛《閑日》、狩野芳崖《不動明王》、平櫛田中《鏡獅子》、横山大観《游刃有余地》、安田靭彦《五合庵の春》、速水御舟《京の舞妓》、菊川多賀《文楽》、堅山南風《大観先生》などを参観。どれもスケールの大きい大作ばかりである。すごい迫力で迫ってくる。私はなぜか平山郁夫の作品はあまり好きではなかったが、今日鑑賞した『祇園精舎』は神秘的で素晴らしかった。女性作家の作品が少なかったが、小倉遊亀の作品は展示されていた最近の作品の中では群を抜いている。舞妓とインド人を描いた作品が数点あった。

 

日本美術院は、明治三十一年(一八九三)、岡倉天心が東京美術学校(現東京藝術大学)を排斥されて辞職した際に、自主的に連座して辞職した美術家達(橋本雅邦、六角紫水、横山大観、下村観山、寺崎広業、小堀鞆音、菱田春草、西郷孤月)と共に、谷中初音町に創設した美術研究団体である。その後、資金の欠乏、院の内紛、岡倉天心がボストン美術館中国・日本美術部長に就任し渡米したことなどで沈滞するが、天心の逝去後、横山大観などによって再興され今日に至っている。その名の通り、日本美術を牽引してきた団体である。

 

岡倉天心・横山大観というスケールの大きい美術家の存在は、近代日本美術発展の大きな原動力であったと思う。福井藩は傑物を多く輩出しているが、岡倉天心も福井藩士の子である。

 

岡倉天心が作詞した「日本美術院の歌」は

 

「谷中鶯 初音の血に染む紅梅花 堂々男子は死んでもよい

奇骨侠骨 開落栄枯は何のその 堂々男子は死んでもよい」

 

というとても美術団体の会歌とは思えない勇壮な「ますらおぶり」の歌である。谷中初音町(現谷中三丁目)の日本美術院跡地は現在岡倉天心記念公園となっていて、お堂の中に岡倉天心像(弟子の平櫛田中作)が安置され、「院歌」が刻まれた歌碑がある。

 

谷中初音町は私宅のある駒込坂下町(現千駄木三丁目)の隣町である。谷中・千駄木は、美術家、作家が実に多く住んでいた。岡倉天心、平櫛田中、朝倉文夫、森鷗外、夏目漱石、児玉希望、高村光雲・光太郎父子、宮本百合子、そして少し離れた池之端には横山大観などである。

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