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2014年2月 1日 (土)

この頃詠みし歌

千早振る神の御稜威に生かされて今日も生きたり明日も生きなむ

 

銀杏の葉散り尽くしたる頃にして新しき年を迎へたりけり

 

気丈なる母は弱音を吐くことなく大丈夫だよとのらせたまへる

 

光放つ日本刀を見つめゐて何ゆゑか魂が奮ひ立つなり

 

何事か大声でしゃべる人のゐる地下鉄車内に黙す人々

 

母と我の命の絆しみじみと思ひつつ母の手を握りゐる

 

通ひ慣れし病院への道いくらかの勾配あれば息切らしのぼる

 

わが身にぞ日の神のいのち流れ入り大いなる力湧き来るごとし

 

天津日に柏手を打ち今日一日(ひとひ)の幸を祈りて心あらたまる

 

耐え難き悲しみなるか わが母が病室に横たはり苦しみたまふは

 

太りたる身に階段は敵の如し 昇り行くにも下り行くにも

 

夜深く心静かにものを書く一人の部屋に暖房機の音

 

逢ひ得ざる女(ひと)の面影眼に浮かべ今日も一人で歌詠みてゐる

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