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2013年12月 2日 (月)

渡邉允氏(前侍従長)の講演内容

十月十九日に行われた『武藤記念講座』における開催。渡邉允氏(前侍従長)の「天皇皇后両陛下のお仕えして」と題する講演の内容は次の通り。

 

「外務省に三十六年間奉職。その後、宮内庁十八年奉職。両陛下のおそばで雑用をしていた。長い次巻、陛下のおそばにいた。東京五輪招致運動に、皇室も関わっていただきたいとの御話しもあった。高円宮妃殿下の投票前にスピーチが強い印象を与えた。この事について宮内庁は終始一貫招致運動の一環ではないではないと言った。政府もそういう建前をとった。宮内庁の言っていることはもっともだと言う人は少ない。大げさに言うと『天皇は日本国の象徴であり、国政に関する権能を有しない』という憲法の規定に深くかかわる。オリンピック招致運動は三つの都市の争い、選挙運動。現実の政治的活動。『天皇は国政に関与しない』ということに抵触するのではないかが、宮内庁の問題意識。天皇・皇室は争いごとに組しない。

 

今上陛下は、自己抑制的であられる。皇位継承問題で、皇室の意見を伺うべしという意見がある。陛下は『皇室典範』という法律の問題なのでご自分の意見は言われない。しかし意見がないというのとは違う。

 

両陛下は、身体障害者・高齢者に心を寄せておられる。『福祉の対象になる人々、普通の人々より重い荷物を背負いくるしい思いをして生きている人々に寄り添うのが私たちのつとめ』と仰せになっている。

 

両陛下の物事のなさり方は非常に丁寧。陛下は、『象徴』とは何をどうすればいいのかという事を毎日考えておられる。ぼんやりとしておられる時がない。何時も何かを考えておられる。一つ一つ手を抜かれるということはない。

 

皇位継承の事で、旧皇族の方々の復帰という議論がある。そういうものではないと思う。血の一滴がつながっていることが大事なのか、陛下がやっておられることをずっと見ていることが大事なのかということ。男系が続いたのは、一夫多妻制だったから出来た。

 

私がお仕えしてきた感じから言えば、陛下は小泉信三氏、バイニング夫人だけでなく、多くの人々の教育も受け、話も聞かれた」。

 

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