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2013年11月 4日 (月)

『小林古径生誕130年記念 古径と土牛』展参観

今日参観した『小林古径生誕130年記念 古径と土牛』展は、「日本画における線を「内に籠もったものを現す、或は対象の実在を掴む」として重視し、端正かつ清澄な線を特徴とした日本画家・小林古径[こばやし こけい](1883-1957)。2013年はその古径の生誕130年にあたります。これを記念し、古径の作品とともに、古径の兄弟弟子・奥村土牛[おくむら とぎゅう](1889-1990)の作品を比較展示して二人の画業を振り返る展覧会を開催いたします。…(古径は・註)

古典を基礎としながらも近代的な感覚をとり入れた新様式を確立し、後進画家たちに多大な影響を与えていきました。なかでも、梶田半古[かじた はんこ]塾で古径と同門であった奥村土牛は、塾頭をつとめていた古径を師と仰ぎ心から尊敬して多くを学びました。101歳で天寿を全うするまで絵を描き続けた土牛自身も、古径との出会いが「自分の一生を決定づけることになった」と語り、古径の作画に対する真摯な態度を引き継いでいきます。…一見すると異なる画風の二人の作品を、それぞれの言葉やエピソードとともにあらためて見つめなおし比較することで、古径と土牛のもつ共通項にも注目する展覧会です」との趣旨(案内書)で開催された。

 

奥村土牛の「浄心」(古径を追悼し制作)、「醍醐」(古径の七回忌の帰路に見た桜の美しさに古径への想いを重ねて制作)、「泰山木」(古径好みの陶器と花の取り合わせ)、「鳴門」、小林古径の「静物」、「清姫」、「果子」、「三宝柑」、「大毘古命図」、「紫苑紅蜀葵」、「狗」などを参観。

二人の作品を比較すると、私には、土牛の方が、迫力があり、命の躍動を感じる作品が多いように思えた。特に「鳴門」の渦潮と「醍醐」の桜はまことに見事であった。父と一緒に鳴門海峡に行ったことを思い出した。古径の絵も線の描き方が巧みで、どの絵も美しかった。岡本太郎氏は「芸術は爆発だ」と言ったが、そういう岡本太郎の世界とはほど遠い作品群であった。

 

山種美術館は、昔は茅場町にあった。山種証券の創業者・山崎種二氏が創設した美術館だからである。その後、千代田区三番町に移転した。母校・二松学舎大学のはす向かいだったのでよく行った。そして数年前の広尾に引っ越してきたのである。ここは我が家からはちょっと遠い所なので、年に一回くらいしか来ることが出来ない。この美術館のカレンダーは、なかなか良いものなので、その購入を兼ねて十一月に来ることにしている。今日は、この方面にある介護施設の見学のついでに参観した。

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