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2013年9月13日 (金)

この頃詠みし歌

 

固き言葉でものを語るを厭ふれど致し方なき今日の論戦

 

み佛の慈悲の尊顔を携帯の待ち受け画面にして喜べり

 

わが胸に佛がおはす思ひにて歩み行くなりこの天地(あめつち)

 

天地(あめつち)に一人生き行く思ひにて歩める足は頼もしきかな

 

何色が好きかと問はれ青色と答へてうれしこの晴れた日に

 

暑き厳しき真昼間の道歩み行き郵便局にたどり着きたり

 

繁り合ふ樹木の狭間を進み行き小さき観音に手を合はせたり

 

わが父と同年齢の歌人(うたびと)のいくさの日々の歌讀みがたし

 

懐かしき友どちの声が受話器より聞こえ来たれば長話する

 

炎天下空地に大きく育ちたる名も知らぬ草の力強さよ

 

みっともない顔はさらすな ニコライの鐘鳴り出づる神田駿河台

 

日日(にちにち)を原稿を書き過ごすなる我に有難きパソコン一台

 

筆握り歌詠まむとする夜の更けに狂気のきざす如き心地す

 

小さき犬が椅子に横たはり我を見る愛らしき眼は生きてゐる証拠

 

生き物を愛する心あればこそ飼ふことを恐れる我にしありけり

 

今日のつとめ終へて真向かふテーブルで日記書きゐる静かなる時

 

三波春夫の「五輪音頭」の明るさを思ひ出しつつ喜びてゐる

 

日本を覆ひたる黒雲撃ち祓ふ東京五輪決定のニュース

 

隣国の仇なす行為ものともせず進み行くべし大日の本は

 

再びも東京五輪が開かれる日本はさらに飛躍し行かむ

 

自信に満ちし総理の笑顔に安堵してニュース見てゐる我にしありけり

 

人麿が死者鎮魂の歌を詠みし遥か瀬戸内の佐美島を思ふ

 

瀬戸大橋の下なる島は歌の聖(ひじり)が死者鎮魂の歌詠みしところ

 

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