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2013年9月28日 (土)

この頃詠みし歌

団子坂大給坂そして狸坂三つの坂の下のわが町

 

マンションは次々建てど人と人とのつながり薄き街となり行く

 

大輪の花火は一瞬に咲きて散る嵐去りゆきし熱海の空に

 

晴れ晴れと日は輝きて真青なる相模の海を照らすすがしさ

 

嵐去り満月高く空に照る東京の町は秋のすがしさ

 

嵐去りやうやく秋が来たりぬと思ひつつ仰ぐ今日の満月

 

人の命はかなくあれど とことはの光を放つ満月を仰ぐ

 

冴え返る満月仰ぎ さはやけき心となりて歌口ずさむ

 

仲秋の名月といふを仰ぎたり友と別れし後の坂道

 

父母と共に来たりし菩提寺に今日は一人で参り来にけり

 

これの世に父のゐまさぬをしみじみとさみしみてをり御墓辺に来て

 

墓石を清めて祈る彼岸会にしみじみの思ふ父ゐまさぬを

 

逝きませし父の眠れる墓に来て南無大師遍照金剛唱へまつれり

 

墓清め心やすまる彼岸の日 さはやかにしも風は吹き来る

 

根津権現祭礼の夜は友どちと古き酒房で酒酌み交はす

 

歩み行く不忍通りの夕暮に人忙しげにすれ違ひ行く

 

祭り終はりし根津の街をば歩み行き秋深み行くことのかそけさ

 

向かひのビルに日が照り返りわが部屋が明るくなりし秋の夕暮

 

秋の日がオレンジ色に街を染める夕暮時に心浮き立つ

 

急ぎ足で街歩み行き下駄の音カタコトと鳴る心地良さかな

 

秋空に気球浮かぶを眺めつつ もの思ひゐる時の静けさ

 

佳き人が注ぎくれし酒を呑みし時の胸の高鳴り今に続けり

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