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2013年8月 1日 (木)

この頃詠みし歌

『百人一首』を讀みつつかつて仰ぎたる小倉の山の緑を思ふ

 

ひろらけき大河内山荘を経巡りし夏の旅をば思ひ出しをり

 

玄関に凛々しき顔の武者人形置きて魔除けとするはよろしき

 

武者人形の凛々しき顔を見つめつつ日本男児といふ言葉を思ふ

 

ベランダに座して爪を切りてゐる時に吹き来る涼やかな風

 

古き御堂に花を供へて南無観世音大菩薩様と唱へまつれり

 

観世音の慈悲の光に包まれて母と我とは生きてゆくなり

 

玄関に清めの塩を振り撒きて除災招福祈りまつれり

 

焼け跡に緑の草が生ひ茂り夏の光に照らされてゐる

 

袴付けし乙女らが神前に額づける姿を見れは心和むも(靖國神社にて)

 

大鳥居の上の青空仰ぎつつ『九段の母』を口ずさむかな()

 

久しぶりに上り行く坂に息切らすわが前を犬はスタスタ歩く

 

幼き日よりの顔馴染みなる老婦人の座る前にて投票を済ます

 

久堅の天より降るみ光りにつつまれて我は生きてゆくなり

 

天地を浄める如き驟雨かな 窓のガラスに叩きつけをり

 

千早振る神の御稜威が奮ひ立ち祖国日本を護りましませ

 

母上の額に手を当て熱なしと確認すれば心安らぐ

 

幼き日に通ひし歯科医院そのままに残りゐるなる路地懐かしき

 

甘き桃を食して朝餉を終へにけり 平和なる日々は尊かりけり

 

日中友好の声喧しき年月の果てに来たれる対立の日々

 

花火大会に向かふ人々ゆかた着て顔楽しげに足取り軽し

 

花火の音遠く聞こえてビルとビルの間に花咲く束の間の美よ

 

謝罪外交経済協力積み重ねし日本は侵略の危機に晒さる

 

幼馴染の女性も六十五歳なり その面差しはややに老いたり

 

 

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