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2013年8月13日 (火)

この頃詠みし歌

新しき花届けられ仏前に供へれば心安らぎにけり

 

荒々しき心鎮めむと真向へる観音像の慈悲の尊顔

 

穢れ多き世を清めむとする如く驟雨激しきこの夕べかも

 

部屋の中に虫入り来て飛び廻り朝来たりなば骸となれり

 

かつて仰ぎし磐梯山を思ひつつ大河ドラマを楽しみて見る

 

朗らかにテレビ見てゐるわが母の命尊しと思ひつつゐる

 

楽しげにテレビを見てゐるわが母よ 長く生きませとただに祈れる

 

向かひ家の女性はニコニコ笑ひつつ出かけ行きたりこの暑き日に

 

雷鳴が轟き始め大空の雲うごめける朝(あした)なりけり

 

朝の雷心地良くもあり不気味でもあり

 

許せざる心激しきこの夜は喉の渇きも激しかりける

 

夕暮の観音堂は静かなり母を守らせと祈り捧げる

 

観世音の慈悲に包まれてゐる如くお堂の前に猫眠りゐる

 

観音堂の参道に寝そべる猫二匹人間といふものを恐るることなし

 

昨日より猛烈な暑さとなりければ時間の流れが遅くなるなり

 

じんじんと照りつける太陽をものともせず街歩み行く我にしありけり

 

原稿を一心に書き疲るれば暫し飴をばしゃぶりゐるなり

 

美しくも気高き人の話をば慎みて聞く清き応接間

 

新しき下駄を履きなばカラコロと音がするなる心地良さかな

 

わが町を下駄で闊歩し朗らかな心なりぬ炎天の下

 

一心にもの書きてゐる夜の更けに新たなる力湧き来る如し

 

崖の下を歩み行きつつ恐ろしき災厄といふを思ひ起こしぬ

 

日本茶を呑みて心が静まるを嬉しと思ふ母と二人で

 

にこやかに語りたまへるわが母が心静かにゐますうれしさ

 

歌謡曲を口ずさみつつ横たはる母は健やかに過ごしたまへり

 

コロッケとメンチを買ひ来て母と二人食事するなり夏の真昼間

 

 

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