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2013年7月25日 (木)

清水信次氏の講演内容・その一

七月四日の『一水会フォーラム』における清水信次国民生活産業・消費者団体連合会会長の講演内容。

 

「八十七歳。毎朝四時半に起床。新聞を読み、NHKの体操をして、食事。月曜から土曜は、七時から七時半に迎えの車に乗り、八時半に日本橋の事務所に出て仕事。流通業界などに十六の役職を持つ。会議・来客があり、夜は勉強会。

 

日本は今後どうなるか、日本の立ち位置は何処か。国民に不平不満はあっても、世界最高の衣食住の生活をしている。私は大正末期生まれ。幼少時代冷暖房無し。水洗無し。大根、ゴボウ、ニンジン、サバ、イワシを食べた。マグロ、鯛は見たことも食べたこともない。

 

小学生の頃、満洲で張作霖爆殺事件が起きた。張作霖は東北三省の王様のような人で人気があった。昭和六年に満州事変勃発。陛下の勅許を得ずに満洲に越境。七年に満州建国。清朝の溥儀を連れてきて皇帝にした。五族協和・王道楽土を建国の理想にした。石原莞爾が一生懸命に真面目にやった。『弐キ参スケ』(東條英機、星野直樹、鮎川義介、岸信介、松岡洋右)が活躍した。新京、鞍山製鉄所をつくった。鮎川義介は満州重工業の総帥。松岡は満鉄総裁。岸は経済・産業を担当し、計画経済・統制経済・投資を行って経済水準を上げた。

 

戦後、昭和三十六年から、岸先生が亡くなるまで、日韓協力委員会、国策研究会でお手伝いした。日本石油本社ビルの三階にあった岸事務所よく行った。岸氏の秘書で海軍兵学校出身の堀渉君とは郷里が一緒。御殿場の屋敷に呼ばれ天下国家を論じ合った。九十歳で亡くなる直前まで、ご指導を頂きお手伝いもした。気宇壮大で立派な政治家だった。日韓協力委員会は佐藤総理の時代に出来て今年で四十四年続いている。私は筆頭副会長・理事長をしている。

 

私は三重県に生まれ、九歳で大阪に出て、昭和十八年に学校を出て、同十九年から一年間、林銑十郎会長の大日本武徳会の剣道助教をした。白兵戦特別研究要員となった。十八歳で徴兵検査、甲種合格。最悪の時、本土防衛特別攻撃隊の兵士として、一億玉砕の迎撃命令を受けて、戦車地雷の練習、自爆の訓練を行った。昭和天皇の御英断で終戦となった。だから私はこうして皆さんとお会いできる。復員すると、津も大阪も爆撃で何もない。両親と兄弟四人計六人が、お百姓さんの家で露命をつないでいた。翌朝、近畿日本鉄道で大阪に夢出た。梅田駅前には戦後二週間で闇市が出来ていた。第三国人が不法占拠していた。自分も闇市で商売しようと決意。それから今日まで食料品販売の仕事をしてきた。

 

昭和二十五年六月に朝鮮戦争が起こりアメリカの態度が変わった。戦勝国の極東委員会が占領政策を決めた。それは、日本を再び大国にしない、国民の生活水準はフィリッピン、インドネシア以下でなければならないというもの。千トン以上の船を造ることを禁止。千万人の餓死者が出ると言われた。七百万人の兵士と海外居留民が帰国。百万人近い人々が爆撃で殺された。東京裁判は国際法違反。戦争行為は裁判の対象にならない。許容できない。非戦闘員、年寄り、子供も無残に絨毯爆撃で殺した。阿鼻叫喚の中で死んでいった。そんなことをやった国が『平和と人道』の名で日本を裁けるのか。

 

憲法改正、集団的自衛権を自民党は言っているが、非常に難しい。『現行憲法』は、十日から二週間で作られた英語の原文を、『天皇の戦争責任を問う』『天皇を吊るせという意見がアメリカ国内にもある』と脅されて押し付けられた。『諸国民の公正と信義に信頼して自国の生存と安全を確保する』ことが可能か。朝鮮にミサイルで脅かされ、中国による尖閣の領海侵犯が繰り返されている。これをどうするか。国家百年の大計をどうするか。

 

アメリカとロシアが日本に開国を迫った。天皇の御許しを得ないで条約にサインをした井伊直弼は桜田門で殺された。攘夷を唱えた薩摩と長州は砲撃したら逆にやられた。幕府は高い賠償金を支払った。日本は大航海時代に、標的にならずに済んだ。鎖国で二百六十五年やって来た。しかし明治維新で開国。産業革命で、大量生産・大量消費に変わりつつあった。日本はお蚕・絹織物だけが産業だった。学者・技術者を外国から入れた。欧米に留学生を派遣。外来文化・文明を吸収しつつ、日清・日露を経て第一次大戦で漁夫の利を得た。全世界に日本の製品を売って大変うるおった。世界五大国の一つになった。

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