« 千駄木庵日乗六月二十五日 | トップページ | 第三十三回日本の心を学ぶ会お知らせ »

2013年6月26日 (水)

この頃詠みし歌

我が生まれし年に詠みたる茂吉の歌 追放のことが歌はれてをり

我が生まれし年に詠みたる茂吉の歌 短歌滅亡論が歌はれてをり

一輪の花を玄関に飾り置く 母の心をいとしと思ふ

父逝きしことを忘れしわが母は 父はどうしたと我に問ひたまふ

六十余年この千駄木に生きて来て 街歩きなば知り人多し

古き家はみな壊されて売地となる かくてわが町は変はりゆくなり

体格良き女の人がムシャクシャとケーキ食べゐる昼下がりの茶房

気難しき顔せし老人 寿司食しニコリともせず帰り行きたり

蛍火などもう幾年も見しことなし 都の中に生きてゐる身は

夏至近くなかなか暗くならぬ道 赤ら顔して歩み行くわれ

朝の雨に濡れつつポストに急ぎ行く大切な書状を送らんがため

のそのそと黒き犬二匹歩み行く美しき乙女に手綱取られて

今日よりは次第に昼間が短くなることをさみしむ夏至の夕暮

緑濃く繁りゐるなる銀杏の木 夏至といふ日に見上げたりけり

天降(あも)り来るものを望みて見上げゐる空を一面に雲覆ひたり

豆腐入りの煮込み食しつつビール飲む夏至の夕べの古き居酒屋

機嫌よくデイサービスに赴きし母を見送る土曜日の朝

部屋の掃除し終へてベランダに水撒けばすがしき風が吹きて来るかな

窓ガラス拭きつつ空を見上げれば燦然として日は輝けり

汗かきて拭き掃除するも心地良し梅雨の晴れ間の休日の朝

横たわり夢の世界に入り行けば朱色の雲が広がりてをり

鯛かぶとの酒蒸し食し呑む酒は芋焼酎のお湯割りである

夕暮の街に出で来て会ひし猫 ニャオニャオと鳴きて我に付き来る

|

« 千駄木庵日乗六月二十五日 | トップページ | 第三十三回日本の心を学ぶ会お知らせ »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/57666150

この記事へのトラックバック一覧です: この頃詠みし歌:

« 千駄木庵日乗六月二十五日 | トップページ | 第三十三回日本の心を学ぶ会お知らせ »