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2013年5月 3日 (金)

永井荷風・憲法・言霊

本日五月三日は『憲法記念日』である。小生はとてもこの日を祝日として心からお祝ひする気にはなれない。亡國の日・屈辱の日と認識し、一日も早く現行憲法の無効を宣言しなければならないと決意を新たにする。『日本國憲法』といふ名の占領憲法は、昭和二十二年五月三日に施行された。この日の永井荷風の日記『断腸亭日乗』には、「五月初三。雨。米人の作りし日本新憲法今日より實施の由。笑ふべし」と記されてゐる。

終戦直後、荷風はすでに自ら好んで世捨て人のやうな生活をしてゐたにもかかはらず、国語の傳統維持の重要さについてさらに次のやうに論じた。「いづこの國に限らず、國民は祖先傳來の言語を愛護し、それを丁重に使用しなければならない責任があります。いかなるものでも放擲して時勢の赴くまゝにして置けば破壞されてしまひます。絶えず之を矯正したり訓練したりして行かねばなりません。言語と文章の崩れて行くのを矯正して行くのが文學者の任務でせう」(『亜米利加の思出』・昭和二十年十二月)。

日本人はやまとことば・言霊への信がなければならない。それが真の愛國であり國粋精神である。そして言葉の乱れを正すのが文学者の使命であり責任である。世間を韜晦する人生を歩んでゐたとされる荷風であったがそのことは正しく自覚してゐたのである。

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