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2013年5月10日 (金)

この頃詠みし歌

白き餅母と食せる春の朝

スカイツリーの真横に朱色の春の月

衣食足りて礼節を知るとはこのことか うまきもの食して怒り鎮まる

言霊は常にすがしくあるべしと語らむとする部屋に怒号飛び交ふ

春の太陽照り映える下 東御苑の樹林を歩み聖帝を偲ぶ

聖帝の慈しみたまひし林をば歩み行きたり昭和の日の午後

つつましく生きて来たりしわが父が苦しみて逝きしことの悔しさ

雨降れば渇きたる心も癒ゆるかと傘ささず歩む夕暮の道

明るき声で注文をとる女主人 わが町千駄木の昼の定食屋

百貨店といふ言葉は未だ死語にあらずと思ひつつ入る上野松坂屋

新しく買ひ来し下着を身に付けて意気颯爽と今日の日を生きむ

うら若き乙女に勧められ買ひにけるズボンを大切に使はむとぞ思ふ

迷ひ迷ひ来たことの無き街歩む 知り人の家を探し求めて

久しぶりの鰻屋の女将 元気さうに働きゐるが嬉しかりけり

遮るもの亡き大空をうち仰ぎさやけき心となりにけるかな

わが母の眠りたまへる姿をば見つつ祈れり長く生きませと

すこやけく楽しげに日々を過ごしゐる母をし見れば嬉しかりけり

鯉幟下町の空を泳ぐ見ゆ平和なるかな日の本の國

混迷の世なれど空を泳ぎゐる鯉幟見て心やすらぐ

五月晴れの空を泳げる鯉幟すがしかりけり今日の天地(あめつち)

かけまくもかしこき神に護られてただわが道を歩み行くべし

何事がありても神に祈りつつただひたすらに生きゆかむのみ

バス待てば知り人来たり談笑す 日の暮れ方の暫しの時間

人麻呂の歌を語り合ひ日の本のいにしへの心にふれる喜び     

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