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2013年4月 9日 (火)

「同文同種」という虚構に迷わされて中華帝國主義政権と屈辱外交を行うべきではない

「日本と中國は同文同種であるから他の國々よりもずっと深い友好関係を結ばねばならない」という意見があるが、これも重大な誤りである。こういうムードに酔って日本が支那共産政権と無原則な外交関係を結んできた結果が、今日の情勢である。

 支那大陸内部においてすら、同じ漢字という文字表現を用いていても、時代により地域によって全く異なる文化を形成している。漢字を使用しているからといって、わが日本と支那大陸とが同じ文化傳統を有しているわけではないし、他の國と比較して格別に深い関係を持っているわけではない。

和辻哲郎氏は「漢字の機能ゆえに、シナの地域における方言の著しい相違や、また時代的な著しい言語の変遷が、かなりの程度まで隠されている…現代の支那において、もし語られる通りに音表文字によって表したならば、その言語の多様なることは現代のヨーロッパの比ではないであろう。またもしシナの古語が音表文字にもって記されていたならば、先秦や秦漢や唐宋などの言語が現代の言語と異なることは、ギリシア語やラテン語やゲルマン語が現代ヨーロッパごと異なるに譲らないであろう。文字の同一は…必ずしも…緊密な文化圏の統一を示すものではない」(『孔子』)と論じておられる。

要するに日本民族及びその傳統文化と、支那大陸に存在する様々な民族及び文化とは、全く異なるものなのであって、格別の親近感を抱くのは誤りである。

日本人と支那人とでは根本的に異なる文化感覚を持っており、ものの考え方が実に大きく違っているのである。わが國のように四面環海で魚類の食べ物の豊富な所では、魚類で栄養を摂ったのだが、支那大陸のように広大な平野のある所では、牧畜が盛んに行われ、動物食で栄養を摂るのは自然である。支那人は豚肉をとりわけよく食する肉食人種である。明治以後になって初めて獣肉を食べ出した日本人とは大きな違いがある。

三島由紀夫氏は「中國人はものを変えることが好きですね。人間を壺の中に入れて首だけ出して育ててみたり、女の足を纒足にしてみたり、デフォルメーションの趣味があるんだよ。これは傳統的なものだと思うんだ。中國というのが非常に西洋人に近いと思うのは、自然に対して人工というのを重んじるところね。中國の人間主義というのは非常に人工的なものを尊ぶ主義でしょう。…これは中國人の傳統的な趣味だと思うんだ」(『尚武のこころ』所収の高橋和己氏との対話「大いなる過渡期の論理」)と語っている。

支那人は米麦を食す点においては日本人と同じであるが、食肉の点では西洋人に近いといえる。

たしかに日本は支那大陸から大きな影響を受けた。しかし、今日余りにそのことを強調したり、そのことによって支那大陸に負い目に感じたりすると、中華思想を有する支那共産政権の思う壺である。日本に対して益々属國以下の冊封地として対応し、内政干渉や不当不法な領土要求をしてくるであろう。

古代において支那文化が日本に傳来した。しかし日本においてより洗練された高度なものとなって発展している。つまり日本が支那の影響を受けたといってもそれは猿まねをしたのでもなければ、日本が支那文化圏に組み込まれたのでもない。支那から文化文明を取り入れ、日本独自の創意を発揮し、支那から入ってきた文物をより高度な洗練されたものにし、支那を超えてしまったのだ。思想・宗教等、皆然りである。

儒教即ち孔孟の教えは日本に於いて今日も生きているし、高度なものとなっている。また仏教信仰思想もより一層高められ深められた形で傳承されてきている。ところが支那では儒教・仏教も衰微の極にある。現実に生きたものとはなっていない。

蓮田善明氏は「儒・道教、或は仏教が日本に入って来て、直接に日本の神に會って、どのやうに高いものに達し得たか、どのやうに大きな光に現に透されたかを見る必要がある。…神ながらのまさ道を、まことに無窮の隆昌を保有してきた事実を知る必要がある。日本文化が異文化を包合することによって高まったとなすが如き思想は正しくない」(神韻の文學)と論じておられる。

日本は、支那などの外國の文化文明を受け容れはしたが、それによって日本文化文明が高められたのではなく、日本に本来的に高い文化感覚があったからこそ、支那など外國から来た文化文明をより高度なものより深いもの独自のものとして発展せしめ現代に至るまで受け継いできているのである。

ともかく、「同文同種」などという虚構に迷わされて、中華帝國主義政権と屈辱外交・土下座外交を行うべきではないのである。

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