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2013年4月11日 (木)

この頃詠みし歌

贈られし葛食しつつ遥かなる丹波の國を思ひゐるなり

甘き蜜かけて黒豆食したり日の本の國の恵み尊し

巨大なる大久保利通の墓のそばに斉藤茂吉は眠りゐるなり

春の風吹き来る日暮里御殿坂桜の花びら舞ひ踊るなり

数寄屋橋の公園通れば愛國の老闘士の雄叫び聞こえ来る如し

老闘士の姿は見えぬ数寄屋橋 行き交ふ人々の群れは変はらず

春なれど寒き夜には父上のセーターを着て懐かしみゐる

春雨と言ふにはあまりに冷たくてわが家への道を急ぎ行くかな

歩み行くわが身に桜の花びらが降りかかり来て春はめでたし

その名の通り桜の花びら散り敷ける上野桜木の道歩み行く

雨に濡れる九段坂をばのぼり来て仰ぎ見るなる大鳥居かな

親子三人で客をもてなす酒房にて手づくりの塩辛をうましと食す

上野戦争の石碑を仰ぐ夕つ方上野寛永寺に桜散り敷く

寒き日に真紅の花を見つめつつ心新たに期するものあり

み佛の慈悲の光につつまれて手を合はせをり谷中天王寺

天王寺の枝垂桜を仰ぎつつ今此処浄土の思ひするなり

この國の行く手を遮るものなべて撃ち祓ふごとく響く雷鳴

自らの邪念を討ち攘ふごとくにもただ朗々と祝詞唱へる

新しき芽が吹き初めし街路樹を仰ぎて甦るいのち尊ぶ

春嵐去りたる後の空の下新緑の木々光り耀ふ

春来たり新しき葉が萌え初めて街が明るくなりてうれしき

雑巾をしぼりて汚れを清めんと窓ガラスに向かひ立つすがしさよ

拭き掃除丁寧にして窓ガラス清めたりけり嵐去りし朝

筆を持ちてわが思ひをば言の葉にあらはし出して心鎮まる

海苔を撒きし餅を食して語らへる母との朝餉楽しくもあるか

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