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2013年3月14日 (木)

この頃詠みし歌

次第次第に日脚伸び行く日々にして桜の花の咲く時を待つ

わが眠る部屋はしんしんと冷えまさり立春といふは名ばかりのこと

白雲がゆらりゆらりと流れゆく姿を見つつくつろぐ心

毛沢東死にて幾年金日成死にて幾年静まらぬアジア

満月がスカイツリーの上に照る自然の光りの美しきかな

満月が冴え返る下に青き光放ちて立てる人工の塔

鳥鍋を食してうれしき寒き夜友と訪れし古き酒房で

買ひ物袋下げてスーパーに向かひたり母の好める食材を求め

九段下の寿司屋の老女の姿無く年年歳歳人同じからず

光ある道を歩めといふ言葉かみしめて仰ぐまどかなる月

あの人もまたあの人もこれの世を去り行きしかなと友と語らふ

電話にて外つ國に行くと告げて来し友の明るき声に喜ぶ

安らかに過ごしゆきたしこれの世に生まれ来たりて六十有五年 

子供らが列をつくりて登校する姿を見るは嬉しかりけり

カーテンを開けば朝の日の光やはらかにさし春は来にけり

飛行船がゆらりゆらりと動きゆく光あまねき春の空かな

パソコンに向かひて日々を過ごすなり眼いたはること忘れざれ

人ら多く明るき顔で街を行く春の光ののどかなる下

春嵐吹きてたちまち日は蔭り東京の町を砂塵が覆ふ

春嵐吹き荒ぶ夜轟々と音の聞こえて心安からず

春の朝晴れわたる空仰ぎつつ心ゆたかになりにけるかも

陽光に照らされて立つベランダに春の風吹きさやかなる心

春の日のやはらかにさすベランダで窓の拭き掃除するすがしさよ

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