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2013年2月12日 (火)

東郷和彦氏( 京都産業大学教授·元外交官)の講演内容・その二

『サンフランシスコ条約』では千島列島を放棄せざるを得なかった。『ヤルタ協定』がもとになっていた。二〇一〇年十一月に、メドヴェージェフの国後訪問で元島民が怒った。二千年から関係がおかしくなっていった。プーチンが大統領選に出ることになり、クレムリンの御用の『ロシアの声』の論調がパタッと変わった。『戦後の現実は変えられない』と言わなくなった。

外国の情報を取り国益を守るにはどうするか外務省の使命。プーチンに後はない。成功しなければならない。経済を成功しなければならない。エネルギー革命でアメリカが輸出国になり、ロシアと中東は大変なことになった。エネルギーの大口供給先が日本。トヨタ日産が工場を作る。ロシアは天然ガスを中国に売らない。中国の脅威を最も感じているのはロシアないしプーチン。極東と東シベリアが最も弱い。ロシア人は怠け者だからあんな所で働きたくない。シベリアを中国に取られるかもしれないと思っている。中国と日本の関係が悪くなればなるほど、ロシアは日本と手を組みたい。

外務省の任にある数人が組織を使って案をつくり、経済案を作る。四島一括返還はあり得ない。クリル開発計画で北方領土は日々ロシア化していく。四島一括返還を主張すると、二十年、三十年は返って来ない。正義の旗を立てるのが良いとは思わない。北方領土に、ロシア・韓国・中国の人が労働や観光に来ている。そして『不法占拠されていることを容認することになるから日本人は北方領土に行ってはいけない』という外務省の方針により日本人だけが北方領土に入っていない。

外務省の優秀なチームが安倍氏をサポートしている時に領土問題を進展させるべし。四島一括返還ではない交渉への國を思う人々の支持が重要。日本国内の四島一括返還の呪縛は軽視できない。正義というのは確か。『カイロ宣言』『大西洋憲章』の戦争終結時の領土不拡大原則からも千島を放棄させられるいわれはない。父祖の島から日本人が排除されている。その現実を変えなければならないというのが私の考え。外務省の自己規律を変えて日本人が北方領土に住めるようにする。日本のパワーへの冷静な見切りを間違えてはいけない。沈没するかもしれない日本がまともになっていくきっかけが北方領土の解決。

中国が屈辱の一世紀から脱する最初のきっかけが尖閣。日本の真珠湾攻撃と同じ。日本はロシアと手を組む。国際関係は複合的に見る必要あり。今なら中国に勝てる。タイミングを逸すると大変なことになる。新中華思想、尊敬できる中華思想を出してきたら日本はどうするか。グローバルな中華思想を出して来る前に、日本の思想を出さなければならない。

中国が十九世紀の帝国主義に戻ってしまったら世界に通用しない。中国は、公害・人権・チベット・台湾問題が深刻。ギリシア哲学とキリスト教だけでいいという時代ではなく、アジアの思想の時代なのに、中国が十九世紀の帝国主義にしまっている。日本が頑張らねばならない。戦前は、京都学派・國體の本義・大東亜共栄圏があった。この三つを連結した国家として動こうとしたが、敗戦で駄目になった。しかし西田幾多郎と鈴木大拙が復活している。二十一世紀の原則は武力不行使。それを破る中国に負けてはならない。だから尖閣は守るべし」。

          ○

言うまでもないが、東郷氏の主張を全面肯定するものではない。あくまでも、報告として掲載した。慰安婦問題でも色々発言があったが割愛した。帝国主義国家共産支那がアジアを支配することを何としても食い止めねばならない。日本が世界を精神的にリードする時代を創出しなければならない。領土問題、主権問題、歴史問題では、妥協は決してあり得ない。

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