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2013年2月24日 (日)

この頃詠みし歌

禁煙の茶房が増えてビル街をさ迷ひ歩く我にしありけり

難解な文章を繰り返し讀みにつつ何とかカントを理解せんとす

変人と言はるるも良し我はただ己の信ずる道をゆくのみ

早春の夜に静かに讀みてゐる斉藤茂吉の歌集一冊

咲き初めし梅花眺めて立つ路地に平安の時流れゐるなり

引き出しにしまはれてゐし老眼鏡手に取り持ちて父を偲ぶも

贈られし紅白饅頭食しつつ紀元節をば祝ふひと時

町内会の活動をする人の殆どはマンションといふものに住まはざる人

ラーメン屋に忘れし書物を取りに行く 慌ただしきはわが人生か

晴れわたる大空の下 大君の生誕寿ぐ歌碑仰ぎたり

流麗な筆の流れの歌碑仰ぐ 入江爲守の詠みし賀歌一首

来たるべき事が来たりしと思ふなり支那がわが国に牙を剥け来る

日中友好などといふ言葉は死語となり今や隣国に立ち向かふ時

大和心奮ひ起こして国難を撃ち祓ふべき時は来にけり

國の力強めて侵略を防ぐこと 今わが国が為すべき第一

海越えて迫らんとする仇つ國撃ち平らげて御国守らむ

富士の如く雄大であれと祈りたり大き国難に見舞はれし祖国

久方ぶりに仰ぎたる富士雄々しくもわが日の本の誇りなりけり

一歩とも譲ってはならず わが国を陥れんとする奴原に

焼け跡の樹木が風に揺れてをり 住みゐし人は今は何処に

九段坂のぼり行きなば見えて来ぬ薩摩長州の人々の像

江戸にとりて進駐軍とは言へざるや 大村・従道・品川の像

日本人の誇りとすべし東京にマッカーサー像の立たざりしこと

足腰の衰へ防ぐためにとて部屋の掃除に励む朝々

寒き風吹き来る街を歩みたり立春はすでに過ぎにけらずや

幾度か友と訪ねし古き蕎麦屋 炎に包まれる映像を見る

茗荷をば刻みて食す朝餉かな 母と二人のひと時ぞ良し

やまと歌のこと語り終へしテーブルでビール飲み干し心爽やか

寝る前に顔を洗ひて歯を磨く一日の穢れを清めんとして

夕暮の駅のホームは一日の勤めを終えし人々の群れ

朝毎に昆布茶を飲みて健康に良いと信ずる我にしありけり

朝毎に花瓶の水を取り替へて心新たになるを喜ぶ

夕闇となりたる町に出で来たりさて何処かの酒房訪ねん

寒空に浮かぶ半月仰ぎつつ酒房への道を急ぎ行くかな

神への祈り深くありせば有難し 大いなる力我に沸き来る

朝餉の後 食器を洗ひ今日の日を新たに生くる心定める

一日を原稿を書き過ごしたる満たされし心に煙草くゆらす

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