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2013年1月 1日 (火)

この頃詠みし歌

手の平にひび割れ出来て冬となるを体で感ずるが毎年の習ひ

この一票投ずれば日本は良くなるか 心許なき思ひなりけり

夕暮の母校体育館で投票を済ませて口ずさむ懐かしき校歌

赤き雲彼方の空に棚引きて日暮里の丘に夕暮迫る

日暮里のみ寺の紅葉かがよへり弘法大師の御像の上に

朝毎にシャワーを浴びて身を清め祝詞唱へればすがしかりけり

湯を浴びて体清むる朝にしも沸々とたぎるわが命かな

計画停電の不安の中に父のゐる病院に通ひし日々思ひ出す

老いし母を叱咤する息子の姿見て ああはなりたくないと思へり

清々しき神の宮居に友と立ち鎌倉の街を眺めけるかな(鶴岡八幡宮参拝)

国難を救はせたまへと祈りたり八幡神を祀れる宮に()

日の本を護ります神拝まむと石段のぼる息切らしつつ()

若宮大路久方ぶりに歩み行き心すがしくなりにけるかも()

美味きそば食しつつ友と語らへり 師走半ばの鎌倉の街()

火炎瓶催涙ガスが飛び交ひし安田講堂は今静かなり

三四郎池に雨降りてをり 百萬石の藩邸跡の面影残し

本郷通りに立ち並びゐし古書店の多くは姿を消しにけるかな

母上との二人の会話楽しみて今日のひと日も過ぎゆかむとす

作法正しく参拝をするをとめごの 姿うれしき靖國の宮

妖怪変化我の周りに蠢けば一刀両断清め祓はむ

さやかなる月は中天に輝きて師走の街をあまねく照らす

この年も暮れ行かむとする夜の空に永久の光の月輝けり

中天に冴えわたる月を仰ぎつつ東海林太郎の歌思ひ出す

朝明よりサイレンの音が鳴り響き 東京の町は騒がしきかな

贈られしカレーを母と食しをり 父のゐまさぬさみしき部屋で

鏡にぞ己が姿を写しなば年より若く見ゆるうれしさ

降りしきる雨に濡れつつバスを待つ団子坂下の師走三十日

遠き日に無人駅で列車を待ちし思ひ出の中に風吹き荒ぶ

この年は暮れてゆくなりわが父がこの世を去りし悲しき年は

父上が逝きませし年は暮れゆけどわが悲しみと悔しさは消えず

大晦日 祓戸大神の御名唱へ玄関に塩を撒きて清める

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