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2013年1月29日 (火)

この頃詠みし歌

獄より出で體弱りし日々にしてかくも美しき盌を作れり(出口王仁三郎とその一門の作品展)

墨痕淋漓の言葉のままの書を仰ぐ 出口王仁三郎の見事なる書を(同)

色彩が目には眩しく輝ける王仁三郎の盌の見事さ(同)

寒の夜に炎に包まれ焼けてゐる家に住みゐし人を思へり

二日経ても焦げ臭き匂ひ立ちこめる焼失家屋の無残なる姿

母上の書初めを壁に飾りたり九十三歳となりたる母の

束の間の眠りの中で見し夢は開かざるドアをこじ開けんとする夢

静かなる町となりたり しんしんと降り積もる雪に覆はれゆけば

真白にぞ街を染めつつ大雪はしんしんとして降り続くなり

かぶりつきて新国劇の立ち回り見し日ははるか五十年前

島田辰巳大山緒形は今や亡し 懐かしき舞台を思ひ出しをり

友どちが贈りくれたるみかんの実母と食せる雪の朝かな

母上のやさしき笑顔を見ることをわが一日の始まりとする

愚かなる元宰相は性懲りもなく国を売る言葉を吐けり

「由紀夫」といふ名であることのおぞましさ國傾けし元宰相は

通ひ慣れし酒房で今宵も酒を汲む 酒はぬるめの癇が良いとて

ベランダに残りし雪をかき分けて朝の光の下で物干す

朝の光りに屋根の白雪照らされて眼には眩しく輝きてをり

一年を経てもなほさら悲しみが深くなりゆく父逝きてより(父一周忌)

父の御霊安らかなれと祈りつつ光明眞言唱へまつれり(同)

さくさくと雪を踏みしめ墓前への道歩みたり父の一周忌(同)

可愛がられし孫たちが墓を清めゐる 父の御霊よ安らかに眠れ(同)

相寄りて鍋を囲めるうからたち皆それぞれの人生がある(同)

うら若き警察官が増えにけり団塊の世代が退職せし後

忙しなき日々なれどわが肉体が健やかなればやすらけき心

柿の実を食さんとする小鳥たち樹上に群がる寒風の中

朝の時間部屋を清めて汗をかきシャワーを浴びるひと時ぞ良し

体罰と愛の鞭の境は何なるか 憎悪の思ひがあるか無きかか

うからそろひ食事してゐる隣席にわれは一人でスパゲッティ食す

弱りたる母上と共に過ごす日々 神の助けを祈るのみなる

日出づる國の誇りを忘れ果て日没する国に媚を売る輩

臣下の如く幾度も頭を下げにつつ支那に媚態を示す政治家

合掌しみ佛をろがむ時にしも慈悲の光りは吾を包むか

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