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2012年11月23日 (金)

新嘗祭を歌はれた今上天皇御製

天皇は祭り主であらせられる。天皇は『私』をお持ちにならない。ひたすら民やすかれ、国安かれと祈られる。今上天皇様の宮中祭祀への情熱は御歴代を超えられるものがある。新嘗祭は衣冠束帯で二時間正座される。

今上天皇が「祭」について詠ませられた御製を掲げさせていただく。

昭和三十二年

歌会始御題 ともしび

ともしびの静かにもゆる神(しん)()殿(でん)琴はじきうたふ声ひくくひびく

昭和四十五年

新嘗祭

松明(たいまつ)の火に照らされてすのこの上歩を進め行く古(いにしへ)思ひて

新嘗(にいなめ)の祭始まりぬ神(しん)()殿(でん)ひちきりの音静かに流るととあわ

ひちきりの音と合せて歌ふ声しじまの中に低くたゆたふ

歌ふ声静まりて聞ゆこの時に告(つげ)(ぶみ)読ますおほどかなる御声(みこえ)

平成二年

大嘗祭

父君のにひなめまつりしのびつつ我がおほにへのまつり行なふ 

いかなる時代にあっても日本の傳統文化は、天皇・皇室によって正しく継承されることを証ししてゐる。皇室におかせられては、今日も、祭祀と和歌といふ日本伝統の核となるものを正しく継承されてゐる。

天地自然に神の命が生きているという信仰が日本の傳統信仰である。そしてその祭祀主が天皇であらせられる。天皇を祭祀主とする信仰共同體が日本國の本姿である。それを現代において回復することが、大切なのである。これが道義の頽廃が根本原因である現代の様々な危機的状況を打開する唯一の方途である。

 我々日本國民は誇るべき國體精神を恢弘してわが國の革新と再生そして世界の真の平和実現に邁進しなければならない。

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