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2012年9月24日 (月)

国難と大和魂

「大和魂」とは大らかな包容精神であって、「大和魂」といふ言葉に表現される精神は実に奥行きが深く幅が広い。「大和魂」即ち日本伝統精神とは、「清らけく明らけき心・素直な心・無私の精神・もののあはれを知る心」である。

「和魂洋才」とは、西洋列強の東亜侵略に対峙しこれを撃退するためにも、西洋列強の先進的部分は大いにこれを取り入れ学ぶべきとする態度である。こうした態度が日本を救ったのである。

徳川斉昭は、嘉永六年(一八五三)に幕府に提出した『十条五事建議書』において「外国の長ずるところをとりて御用被成候はゞ、却って神国の広大なる所に有之、既に五経博士(註・儒学で尊重する五部の経書(けいしょ)即ち易・書・詩・礼・春秋の文義に精通してゐる学者。漢の武帝が任じたのにはじまり、わが国には継体・欽明両天皇の頃に来朝した記録があるといふ)を始め種々の職人共、追々三韓(註・朝鮮古代の三つの国。高句麗、百済、新羅)より献上爲致候儀、古史に的例有之、聊かも苦しからざる儀と存じ候。一体夷狄は新工夫に長じ、扨右細工を見取り候て製造致し候事は、神国の長ずる所に候事は、蒸気船抔も追々彼に勝(まさり)候製造出来可申、第一委細に其製を明らめ居候得ば、彼を打破候心得にも相成り、一挙両得とも可申候。」と論じてゐる。

斉昭は、頑迷固陋な排外主義者のやうにいはれてゐるがさうではない。斉昭が「一体夷狄は新工夫に長じ、扨右細工を見取り候て製造致し候事は、神国の長ずる所に候」と論じてゐるのは、我が國の古代以来の誇るべき特性を言ひあててゐる。わが国は太古以来きはめて柔軟に外国文化文明を摂取し、吸収し、わがものとした上でさらにそれを洗練し向上させて来た。

日本は、外来文化文明を自由に柔軟に輸入し発展してきただけではない。太古以来の伝統を消滅させずにこれを現代に至るまで継承してきた。天皇を祭り主と仰ぐ國體はまさに今日に至るまで消滅する事はなかった。現代世界の所謂先進文明国家中でも太古以来の伝統を保持してゐる国は他に存在しない。

今日、日本は内憂外患の危機に瀕してゐる。かかる時にこそ、柔軟にして強靭なる「やまとごころ」「大和魂」を発揮すべき時であると信ずる。すなわち、日本伝統精神に回帰しそれを大いに興起せしめ、さらに外国の文化文明を日本化して国を強化し、我が國の独立と平和を守らねばならない。

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