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2012年9月14日 (金)

この頃詠みし歌

戦後日本の虚妄が崩れる音すなり尖閣竹島北方領土

明るき声の老婦人と挨拶を交はしたりのどかなるかな下町の夏

水を撒く老婦人と挨拶交はしつつ坂道のぼる真夏日の下

ちちのみの父の笑顔の写し絵を見てはやすらふ朝に夕べに

顧みる人類の歴史 殺し合ひ憎しみ合ひが続き来たれる

天づたふ日の照りつける夏の街歩み行くなり暑し暑しと

母も我も生まれ育ちし千駄木の大給坂下は親しかりけり

急な坂のぼり行きなば知り人が無愛想な顔してすれ違ひたり

何処へか飛び行くならむ見上げたる夜空に光が明滅しゐる

追憶の船上の旅うるはしき乙女はすでにこの世を去りぬ

とことはの平和を祈り空仰ぐ 月光は今宵やさしかりけり

幼児(をさなご)が道走り行く 不安など持つことのなき明るさのまま

一生涯妻をめとらず生き行くか あはれなるかなわれ六十五

観音堂に拝礼をする父の姿 今も眼裏(まなうら)に浮かび来るなり

道に出て煙草吸ひゐる人のゐて家の中にて吸へぬ悲しさ

新しき希望を寿ぐ心にて今日の日の出を拝ろがみにけり

輝ける太陽を神と仰ぎつつ大日の本の國は栄える

太陽は燦々として輝けり大日の本の空の眞中に

明るくもよく話す母をいとしみて日本茶を共に呑む昼の部屋 

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