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2012年8月 5日 (日)

和歌とは

和歌・やまとうたは、上御一人・日本天皇の御製から下万民の歌に及ぶのである。上天皇から下万民までが歌ひ、神代より現代に至るまで創作し詠まれ続けてきた文藝である。即ちわが日本の時間と空間を無限に充たす文藝である。それは天皇の国家御統治と一体である。

伝統と創造が渾然一体となってゐるのが和歌である。皇位継承・伊勢の神宮御遷宮と相似である。さらに現代と古代とを直結するものである。そして上御一人から下万民を直結するものである。即ち日本民族を縦軸と横軸、時間と空間において一つにする文藝なのである。

伝統の継承と創造とは一体である。日本人は伝統の継承から創造を学んだ。和歌はその典型である。まごころを歌ひあげるものである。

和歌は、まごころを表白した歌が抒情詩である。日本民族のまごころの調べである。人知のさかしらを超えて自然に生まれてくる『素直な心』(まごころ・もののあはれ)の表白であり、それが自然にある声調を生み、五七五七七の定型を生み出したのである。

何ゆへ定型・韻律に則って歌はれるのか。それは日本人の生活が常にある一定の規則・リズムに則ってゐるからであらう。日本の四季は規則正しく変化する。したがって農業を基本としてきた我が国民の生活も規則正しいものとなってゐる。わが国においては四季の変化と農耕生活とが調和してをり、毎年一定の「型」が繰り返されてゐるといへる。規則正しい四季の変化と農耕を基本とする生活定型詩である和歌が生んだといふことができる。

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