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2012年8月18日 (土)

『中東イスラム政治変動講演会』における登壇者の発言内容

『笹川平和財団主催・中東イスラム政治変動講演会』における登壇者の発言内容は次の通り。

宮家邦彦キャノングローバル戦略研究所研究主幹「①内政・二国間関係②地域情勢③国際情勢、の三つを同心円で見るべしと先輩から教えられた。ユーラシア大陸を全体としてどう見るか。地図をひっくり返して見る。日本と中国のシーレーンが重なっている。キリスト教圏とイスラム教圏とが攻防を繰り返して来た。イスラム教圏=中東の力が盛り返すかという時代になっている。

七十年代に中東でアメリカが関与し始めた。イギリスは撤退した。イギリスとフランスが中東を仕切っていたが、スエズ戦争以後アメリカが関与して来た。湾岸地域はサウジ、イラン、イラクのパワーバランスが崩れる時色々な動きが出る。イスラエルの安全保障、石油の自由な流れの二つがアメリカの中東政策の中心。ブッシュの時代は最悪。

中東は力が空白になり、誰かがその空白を埋めることの繰り返し。イランのシャーが台頭し、シャーが倒れ、ソ連がアフガンに侵攻した。サダム・フセインがイランに戦争を仕掛けた。ソ連がアフガンから撤退し、アルカイダ、タリバーンが介入。一時的にタリバーン、アルカイダが退場し、アメリカがイランとアフガンで戦って、得るものはないまま撤退。

イラクは核を持たなかったからアメリカにやられ、北朝鮮は核を持ったからアメリカにやられない。イランは核兵器を持とうとしている可能性は高い。イランはホルムズ海峡を支配したい。ペルシア帝国の版図にイラクは入っている。この十年以内に矛盾は沸騰点に達する。

アメリカが中東で余計な戦争をしている間にアジアで中国が台頭した。アメリカはアジアと中東で二正面作戦が出来るから日本は安全でいられたが、そういう時代は終わるのではないか。

抑止が破れるから戦争が起こる。イランの暴発は可能性あり。今のイランの指導者は合理的。しかし十年、二十年後は分からない。アメリカはずるいのでイランを追い詰める。イランは昭和十六年の日本の同じ立場。ソフトパワーはハードパワーがあって力を発揮できる」。

大野元裕参院議員「イランは日本にとって重要なインパクトを与えられる國。シャーの時代に原発を二十基作ろうとした。イラン革命で核兵器開発中止。ホメイニ師が核兵器を受け入れないと宣言。一九八四年のイライラ戦争で原子力研究を再開。IAEAはイランに厳しい。

オバマ政権のエネルギー政策は成功しつつある。インドとパキスタンの対立は核抑止が効いた。イランが核を持つと他の国も持つ。鳩山政権の日本は対米政策の過ちがわが国の中東への影響力低下の原因。イスラエルは域内に於いて他国が核保有することを許さない」。

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