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2012年8月21日 (火)

韓国の反日感情について

最近は、父の長期間の入院、母の介護のことなどがあり、海外旅行はできなくなっておりますが、十年位前までは、時々海外に行きました。韓国にも十回以上行ったと思います。そしてただの一回の反日感情をぶつけられたことはないのです。私が接触した韓国の人々は、親日的な人ばかりだったのでしょうが、それにしても不思議でした。

二十年くらい前の事ですが、何かの問題で、韓国で反日運動が起っていた時に訪韓しました。事前に「日本人はタクシーに乗せてもらえない」とか「食堂や喫茶店に入れてもらえない」などと言われました。ところが実際にソウルに着いたらまったくそんなことはありませんでした。それどころか私が泊まっているホテルの玄関で、タクシー運転手が日本人客を取り合って大声で喧嘩をしていました。

今は亡き名越二荒之助先生が団長となられた日韓関係の史跡巡りの旅行団に参加して訪韓した時には次のようなことがありました。

ソウルのパゴダ公園に行きました。この公園は三・一独立運動の発祥地で、ここで独立宣言書が読み上げられたという所です。東京で言えば日比谷公園のようなところで、日本軍が独立運動を鎮圧している場面が描かれたレリーフがありました。その前のベンチで多くの老人たちが日向ぼっこをしていました。私たちは日本から来た訪問団であることを明示した横断幕をつけた観光バスでパコダ公園に行ったのです。その老人たちは、我々が公園に入って行くと、みんなニコニコ笑いながら近づいてきた握手を求め、「日本の方たちですか。よく来てくれました」と言ったのです。私は石でもぶつけられるかと思っていただけに、これには驚きました。

食堂に行っても、民族独立記念館とかいう反日の展示ばかりの博物館に行っても、あるいは李舜臣という豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に戦った将軍を祀る廟に行っても、多くの韓国の人々が来ていましたが、我々が日本人だと分かっても、罵声一つ浴びせるわけでもなく、むしろ好意的に目を向けていました。独立記念館の売店で、図録を購入しようとしたら、売店の女の子か「これは日本人の方は買わない方が良いです」とか言って売ってくれませんでした。

その他、韓国の学者・評論家の人々との勉強会や会食などでも、我々に朝鮮統治時代のことを責め立てる人はいませんでした。朝鮮戦争で戦った将軍の人は、日本の士官学校で学んだことを誇らしげに語っていました。勿論日本語もペラペラでした。

このような経験があったものですから、韓国の反日運動や排日姿勢は、それほど深刻なものではないのではないかと思っていました。しかし、今回の李明博の畏れ多くも 天皇陛下に対する許し難い侮辱発言、さらに、反日デモ隊が 天皇陛下の人形を路上で焼く光景を見て、私の認識は間違っていたと実感しました。この事で、「日韓友好」などという事は金輪際あり得ないと思いました。

姜尚中氏や呉善花さんなど日本にいて色々評論活動をしている韓国の人が今回の事でどういう発言をするか注目しています。荒木和博氏や西岡力氏など朝鮮半島問題の専門家の方々のお考えも聞きたいと思っています。

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