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2012年7月16日 (月)

武田修三郎氏の講演内容

武田修三郎氏(日本産学フォーラム・ファウンディングディレクター)の講演内容は次の通り。

「一九七四年に三木内閣で『拡防条約』が批准された。社会党は核兵器生産中の中国に遠慮して批准に反対した。自民党タカ派は『核のフリーハンドを放棄する』として反対した。私は、『国際政治はきれいごとではない。核技術を高めるためには早く批准して核技術を高めておいた方が良い』と確信していた。一九七六年にカーター大統領は東海村の動燃、動力炉・核燃料開発事業団が建設していた再処理工場の中止を求めて来た。国民的高まりでアメリカに対してノーと言った。日米再処理交渉でモンデール副大統領のところに言って議論した。総合エネルギー調査会原子力部会委員を二十年間やった。原子力ムラの奴らとはかなり軋轢があり委員から外された。

私の若い頃の七〇年代には、土光敏男・平岩外四・有沢広巳三氏が中心の原子力ムラがあった。それは畏敬すべきものだった。原子力の怖さを充分知っていた。九十年代から御用学者・官僚・マスコミ・電力会社が送り込んだ政治家は、傷をなめ合う連中。自己中心。菅直人は今の原子力ムラを関東軍に譬えた。しかし関東軍には『満州は満州人の物』と言うような石原莞爾がいたが、今の原子力ムラには石原のような人物はいない。原子力を無責任な人が扱うから危ない。

エネルギー予算はアメリカより多い。そのうちの九十%は原子力のために使っている。しかし良い研究成果が出ない。産・官・学連携フォーラムを作るべし。日本で一番不足しているのは、次の時代に通用する人を作ること。若者が英語を話せない。

チェンジの時には色々な言葉が作られる。今使っている『科学・連携・教育』といった言葉も明治へのチャレンジの時に作られた。

ソーラパネルエネルギーについても消費税についても本質をついて議論していない。ニューエコノミーが必要。それを支えるエネルギーが必要。グリーンエネルギー・再生エネルギーが次のエネルギーと断定したのは間違い。土光・平岩・木川田が作ったものを忘れた。石炭はあと千年分ある。石油は三百年分ある。アンモニアは新しいエネルギー。シェルガスをアンモニアに換えて持って来れば良い。エネルギーにはプラスもマイナスもある。太陽光も大規模に使えばソラーパネルの下の土地は荒れてしまう。ソラ―パネルの寿命はせいぜい二十年。そのうえ、屋外の施設であるだけに思わぬ故障が多発する。石油は薪よりもはるかにきれい。

石油を使うために必要な科学は十七世紀のニュートン力学で、原子力を使うために必要な科学は二十世紀に出た量子力学。量子力学的知性とはマネージメントする人や組織の骨格や関係やプロセスを大事にし、情報を共有し、組織の透明性を最善とするキチンとした責任を果たす人々である」。

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