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2012年7月 8日 (日)

この頃詠みし歌

夢の世界と現実世界がまざり合ふ母の話を冷静に聞く

郵便局の可愛い乙女に簡保への加入勧められ心惑ひぬ

愛らしき幼児が乳母車で進み行く何の恐れもなき顔をして

あどけなき表情をしてすれ違ふ乳幼児を見れば心安らぐ

観音堂の植え木の蔭に猫がゐて我を見つめる愛らしさかな

スカイツリーの灯り眺めて見返れば半輪の月夜空を照らす

人の命何とはかなき テレビにて散歩してゐし俳優は逝く

六十五となりたる我は明日よりの生を寿ぎカンツォーネ歌ふ

声の限りオーソレミオを歌ひたりまだまだ強く生き行ゆかむとて

ハッピ姿の天理教徒に出会ひたり 懐かしき大和への旅思ひ出す

露地に咲くあじさいの花は萎れたり季節(とき)の移ろひは容赦なきもの

禍々しき政治家のあがき またしても小沢一郎がその主役なり

母のため蛤を買ひて帰り来ぬ 雨に濡れたる傘をさしつつ

焦る心持ちて暫く夜を過ごし 冷蔵庫の音耳朶に響けり

剣太刀その清らけき光をば見つめてをれは心鎮まる(「日本刀─悠久の美をみつめて」展)

清らけき光を放つ剣太刀人の世の穢れを討ち祓ふべく(同)

古き館に並ぶ剣は命あるごとき光を放ちゐるなり(同)

生命の輝きをこそ願ひゐるわが眼前に剣の光(同)

草花の植えられし露地も何時しかは消えてなくなりビルが建つらむ

建設工事の音かまびすしき日々にして千駄木の街も変り行くなり

雨降ればなほ落ち着いて酒を酌む明るい灯影の下のひと時

ぬる燗のうまき酒呑み友どちと語り合ひたる夜は楽しき

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