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2012年6月 4日 (月)

「復古即革新」について

日本民族は、「復古即革新」「保守と革新の合一」といふ観念と行動様式を持ってゐる。日本民族は、根底にある伝統をあくまでも守りつつ、常に革新を行ってきた。

近代日本も、多くの矛盾や問題はあったが、伝統国家は破壊されることはなく、西洋文化・文明を取り入れつつ進歩発展を遂げた。この中核にある純粋文化伝統は、太古以来の祭祀を中心とする日本民族の傳統信仰である。そしてその傳統信仰の祭祀主が、ご歴代の天皇であらせられる。

肉身の天皇は変られても、天照大御神以来の靈統は万古不易に継承されるといふ「皇位継承」は、まさに「復古即革新」といふ日本の純粋なる伝統的文化様式の典型である。

天皇・皇室は伝統の体現者であらせられ、継承者であらせられると共に、革新と発展と外来文化文明包容摂取の中心者であらせられるのである。

幕末以来、日本は貪欲なくらいに近代科学技術・西洋文明を包容摂取した。文明開化・富国強兵・殖産興業とは、「西洋文化文明摂取包容」の別名である。「尊皇攘夷」を唱へてゐても、柔軟にして革新的な意思と態度を持ってゐた。そしてそれが伝統ある日本國を守り発展させることになると信じたのである。

それは頑迷固陋な保守主義ではなく、まさに明治天皇が御製に示された「よきをとり あしきをすてて 外国に おとらぬ国と なすよしもがな」の大精神である。

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