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2012年5月 3日 (木)

この頃詠みし歌

閉ざされし門前に立つ夕つ方 枝垂桜は散り果てにけり

花びらを踏みつつ歩む夕つ方 春の季節は早く去り行く

風雨去りし後の川面に散り行きし桜の花びら流れて止まず

八百萬の神々ゐます日の本の明るき天地に生くる喜び

天つ神国つ神にぞ祈りつつわが人生を歩み行かむか

故郷は遠くにはなし今生きる千駄木の地こそわが故郷ぞ

顔を上げれば高速道路が見ゆるなり都会の無機質厭ふ夕暮

春の雨に濡れつつ歩む夕つ方悔恨のこころ身に秘めにつつ

テレビを見つつ無邪気に喜ぶわが母よ永久に生きませと切に祈るも

上野山南洲像を仰ぎつつ国難打開の祈り捧げむ(西郷南洲像清洗式)

春の雨降り来りける上野山南洲像を仰ぎ見るかな()

義を尽くし正道を踏めとの大西郷遺訓よみがへる国難の時()

辞書を引くこともあまりなくなりてパソコンの便利さに頼る日日(にちにち)

道端に一羽の鳩がヒョコヒョコと歩きゐるなり命尊し

工事中の噴水の横を通りたり世の中は常に変はり行くなり

父逝きしさみしさは消すすべもなし病院通ひの日々懐かしき

新緑の銀杏並木は瑞々し靖國の宮の春は過ぎ行く

新しき石鹸で顔を洗ひたり一人居の部屋の夜は静けし

色とりどりの傘をさしつつ幼らが列をつくりて学び舎に向ふ

生あるうちにやりたきことは数多(あまた)あり あと四十年は生きねばならぬ

川の音の聞こえ来る部屋に友どちと語り合ひたる旅懐かしき

雪深き村より仰ぎし岩木山 昨日の如くに目に浮かび来る

夕闇の迫り来るなる九段坂 大鳥居は静かに屹立しゐる

亡き人のひたすらの文章読みにつつその温顔を思ひ出しをり(長谷川幸男先生の遺稿を拝読して)

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