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2012年4月 8日 (日)

皇后陛下の御歌を拝し奉りて

皇后陛下は、色々な御苦労を重ねられつつ、天神地祇への祈りを深められ、皇后様としてのご使命を果たして来られた。恐懼のほかはない。皇后陛下に対し奉り、國體否定論者ではなく、國體擁護の立場にある人からも色々な批判を耳にすることがある。中には「正田王朝」などといふ言葉を用いる「學者」もゐる。不届き至極である。

昭和三十四年のご成婚の時、「皇后は民間出身であってはならない」といふ批判が起って以来皇后陛下に対する反感が、、一部の人々に地下のマグマのやうにくすぶり続けて来た。あってはならないことである。

皇后陛下は、皇族・華族の家柄のご出身ではないけれども、宮中祭祀への伺候をはじめ「皇后」としてのご使命を果たされるべくつとめてこられた。

皇后陛下の御歌を拝すれば、皇后陛下が、日本傳統精神そして皇室の傳統を常に重んじられ、回帰されつつ、皇后としての尊き道を歩まれてをられるがか分かる。

平成十五年  皇后陛下御歌

出雲大社に詣でて 

国譲(ゆづ)り祀(まつ)られましし大神の奇しき御業(みわざ)を偲びて止まず

平成十三年

外国(とつくに)の風招(まね)きつつ国柱(くにばしら)太しくあれと守り給ひき 

宮内庁ホームページの説明には「明治の開国にあたり,明治天皇が広く世界の叡智に学ぶことを奨励なさると共に,日本古来の思想や習慣を重んじられ,国の基を大切にお守りになったことへの崇敬をお詠みになった御歌。明治神宮御鎮座八十周年にあたり,御製,御歌の願い出があったが,六月に香淳皇后が崩御になり,今年の御献詠となった。」 とある。 

 

平成十一年

結婚四十年を迎えて 

遠白(とほしろ)き神代の時に入るごとく伊勢参道を君とゆきし日

平成八年

 終戦記念日に 

海陸(うみくが)のいづへを知らず姿なきあまたのみ霊(たま)国護(まも)るらむ

平成五年

 御遷宮の夜半に 

秋草の園生(そのふ)に虫の声満ちてみ遷(うつ)りの刻(とき)次第に近し

平成三年

 立太子礼 

赤玉の緒(を)さへ光りて日嗣(ひつぎ)なる皇子(みこ)とし立たす春をことほぐ

平成二年

 明治神宮御鎮座七〇周年 

聖(ひじり)なる帝(みかど)にまして越(こ)ゆるべき心の山のありと宣(の)らしき 

宮内庁ホームページの説明には「この御歌は,明治天皇の御製『しづかなる心のおくにこえぬべきちとせの山はありとこそきけ』を拝してお詠みになったものです。」とある。

   御即位を祝して 

ながき年目に親しみしみ衣(ころも)の黄丹(に)の色に御代の朝あけ 

畏れながら、「遠白(とほしろ)き神代の時に入るごとく伊勢参道を君とゆきし日」の御歌は、「今即神代」「神代即今」といふ日本傳統信仰の基本精神を、つつましくも清らかに歌はれた御歌と拝する。

「赤玉の緒(を)さへ光りて日嗣(ひつぎ)なる皇子(みこ)とし立たす春をことほぐ」の御歌は、皇太子殿下は、天照大御神の靈統を継がれる御方であるといふ古来の傳統信仰すなはち現御神信仰を歌はれたのである。

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