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2012年4月14日 (土)

『アジア問題懇話会』における浅川光紀武蔵野大学教授の講演内容

四月七日に行われた『アジア問題懇話会』における浅川光紀武蔵野大学教授の講演内容は次の通りです。

「流れとしてオバマが当選しそう。アメリカ国民は不承不承オバマに託そうとしている。大統領選は州の事情で毎日変わる。三月六日にスーパーチューズディがあった。この時に決まると思われていたが、ロムニーは倒閣が打てなかった。三月二十日にイリノイ州でロムニーが勝った。

常識的には、民主党でも共和党でもアメリカのアジア政策は変わらない。共にアジア重視。二一世紀は太平洋の時代という共通認識。オバマ大統領は国防省に赴いてアジア戦略を国防長官と一緒に発表した。それだけアジアに力を入れているという事。オバマはアジア太平洋地域に軸足を移す。

中国の台頭は現代世界史の世界情勢で最も重要な現象。中国の海軍力増強は西太平洋地域の主要な潜在的脅威。中国の軍事力は台湾独立阻止に必要水準を超える。民主党政権の迷走で日米同盟関係がギクシャクしている。米国はアーシーバトル(空軍と海軍の統合作戦)で対抗。

米陸軍を四九万人に縮小する。ハイテク化により能力を強化する。アメリカは日本ではなくオーストラリアに海兵隊を駐留させる。広範囲に機動力に富むアジア太平洋戦略を展開する構え。

キャンベル米国務次官補は、二月六日の下院外交委員会で証言し、『日本、韓国、オーストラリア、タイ、フィリッピンとの同盟関係を深化拡大させる。東南アジア諸国連合などアジア太平洋地域の地域協力機関への取り組みと関与を強化する』と述べた。

アメリカの経済的困難が対外コミットメントの足枷になる可能性あり。アメリカ国民に厭戦気分あり。日米関係にはアメリカにも日本にも予算上の制約あり。制約の中で同日米協力をするのか。役割分担・相乗効果への期待がある。これから同盟国の軍隊同士の相互運用性の期待が高まる。オバマは、両岸関係に波風が立たないで欲しいと思っている。アメリカは太平洋国家であると宣言したいのではないか。

TPPは共和党政権でも継続する。TPPにアメリカの戦略に押し込まれるという意味合いはない。関税ゼロベースの中で日本の主張をすれば良い。乗ることによって自己主張して日本が豊かになれば良い。

一九九〇年から十五人の首相が交代した。野田総理は小沢の操り人形ではないという事でアメリカに多少期待されている。日本の首相は一年以上続かないという事がアメリカのコンセンサスになっている。野田の後誰になるか、誰もいないではないか、という事で野田を買っているふしがある」。

          ○

無法国家共産支那と国際テロ国家北朝鮮に対峙し、祖国日本の平和・独立を守り抜かねばならない。日本に自主防衛体制が確立していない以上、アメリカとの同盟と協力は不可欠である。加藤紘一等自民党の中にも存在する「日米中トライアングル」などという主張は全く誤りであり危険千万である。また、民主党政権の内政・外交の混乱と迷走は、国家の危機をより一層高めている。

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