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2012年3月26日 (月)

木内孝の講演内容

三月二十四日に行われた『中斎塾フォーラム・創立五周年記念式典』における登壇者の発言は次の通り。

石川忠久顧問(斯文会理事長・元二松学舎大学学長)「十年前の平成十四年、第一回藩校サミットが開かれた。百八十六あった藩のうち十六の藩が集まった。大名の子孫は伊達家・島津家など九人が出席した。今年二月に第十回目の藩校サミットが水戸で開かれた。七十藩が参加した。大名の子孫は三十七人参加した。江戸時代には積み重ねがあった。東日本大震災で日本人が粛然と対応したのはそういう基盤があったからである。日本の底力・厚みを示した。」

安岡正泰顧問(郷学研究所・安岡正篤記念館理事長)「今の日本人には、人の悪口ばかり言っている人が多い。全て他人のせいにしているような気がする。自分自身の足元を見るべし。怪しげな人物が右往左往している。人間として正しい道を歩む必要がある。古典を学び直すあり方が必要。」

木内孝㈱イースクエア代表取締役会長「あせる必要はないと言って来たが、最近はあせる必要ありと言うようになった。昔は想定外のことが、今は想定内のことになって来た。昔あり得ないことが、今は当たり前のことになった。そう言っているうちに三・一一が起こった。ローレンス・サマーズ元米国財務長官は、『日本は終わった』と言った。日本人の能力は低下している。退化と消費のロボットになっている。

幼稚とは、何が肝腎かが分からないこと。首都直下型地震が遠くない時期に起こることが必然視されている。猪瀬東京都副知事は『一か月は官僚に頼るな。ガス・水道・電気の供給はされないと思ってくれ』と言った。農業・漁業・林業が踏み台にされて日本の工業化が進められた。人間はあとどのくらい地球上に生きていられるのか。

スマトラ沖地震で三十万人が犠牲になった。かば・猿など大きな動物はほとんど逃げた。二〇〇四年のスマトラ沖地震では大津波が来たが、原住民は犠牲にならなかった。現代文明に汚染されていなかった人々は逃げられた。我々は生きる本能を失っている。

文化に裏打ちされた美しい日本を作る。瑞穂の国を作る。自然を敬い、命を大切にする。人間は自然の一部だから自然の掟を知って自分の判断をすべし。

今、我々に求められているのは、どうやってやがて来る大災害に打ち勝つかという事。強い国土を作る。一極集中を反省すべし。迅速な回復が可能になる分散型の国にすべし。

自分の納得のいく文化を作る。動物は即断即決。人間はものを決めるのに時間がかかる。自然は失敗しない。自然に手抜きはない。自然は人間のしたことに必ず反応する。循環サイクルの中に生きている。そういうシステムを壊すのが人間。人類は自然にとって天敵。私たちは自然の法則に従って生活しなければいけない。自然を使い尽くさない。食べ尽くさない。

地域について考え拠り所にする。地域とは人のこと。自給とは他人に繋がること。物にお金を使うのではなく、体験にお金を使おう。」

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