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2012年3月13日 (火)

島田晴雄千葉商科大学教授の講演内容

三月十一日に行われた『三月十一日 日本人の原点「祈りの日」式典』(世話人代表・村上正邦氏)における島田晴雄千葉商科大学教授の講演内容。

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「大震災発生直後に大型バンで石巻と女川に言った。石巻は町の半分が抉り取られていた。女川は町の全てが抉り取られていた。地上から四十メートルのところに瓦礫がぶら下がってゐ。その高さまで津波が来たという事。女川の人々は自然の神の怒りを従容として受け止めた。

海外のメディアは、日本人は忍耐強いと讃えた。サプライチェーンマネジメント(注・供給者から消費者までの流れを管理すること)がズタズタにされた。しかし二、三か月で復旧した。仙台塩釜間の電柱はみな倒れたが、四十九日間で復旧した。

一四〇カ国からの援助があった。同盟国のアメリカから十八万の将兵が東北復興に参加した。仙台空港の復旧が早かったのはアメリカのお蔭。アメリカは『日本は最大限の核攻撃を食らった』として太平洋艦隊の出動を命じた。強襲揚陸艦でトラックを揚げた。

それに比べと日本政府の動きは鈍かった。時の首相は部下の官僚を信頼できない。政治家も信頼できない。自分で全てやろうとした。しかし首相にやってくれない方が良かったことが多かった。善意で一生懸命やったのだろうが、全てが遅れてしまった。日本にとって不幸だった。十一月にやっと本予算が組まれ、十二月にやっと復興庁が出来た。

原発には安全神話があった。安全神話を信じ込まされたので、予備電源を海岸に付けた。誰も事故に関する訓練をしなかった。そんな訓練をしたら原発は安全ではないと世界に示すようなものだとして訓練しなかった。ロボットを使うことも『安全ではないということになるから止めろ』という命令が出た。

国民に情報開示せよ。国民に嘘を言うな。人事を尽くし安全の限りを尽くすべし。原発は必要だが、国民の理解を得なければ駄目。

人類未踏の核戦争なのだから、与野党は政策・政権の違いは置いておいて、救済・復旧について一日も早く実行するために、戦時協力をすべきだった。

太陽経済都市圏を被災地につくるべし。原発で国土が汚れる。太陽経済エネルギーにすべし。ドイツは二十五%が太陽エネルギー。第四次産業革命。太陽経済の技術の先鞭をつけたのは日本。原子力マフィアが『原子力が良い』と言っている間に太陽光が遅れてしまった。

東北の人々に元気を貰いながらこの国を立て直す。第二次大戦で日本の都市は廃墟になった。世界に広がっていた利権をなくし、三百十万人が亡くなった。しかし敗戦二十年後にアメリカに次ぐ経済大国と言われるようになった。日本を戦争に追いやった仕組みを解体した。世界のどの共産主義国よりも平等で、世界のどの資本主義国よりも競争的な国が出来た。弱体化のための占領政策を逆手にとって、一億国民が打って一丸となって頑張った。しかしその時作った仕組みで止まってしまった。若者に未来を託すような仕組みになっていない。国民が国の将来を信ずることができない。

今、原発をなくしたら経済は成り立たない。自動車と同じ。自動車は危険だからやめるとは言えない。情報を公開し国民を信じそして死力を尽くして、十年二十年かけてでも太陽経済への移り変わりを実現したい。

野菜・果物・畜産は自給できる。TPPに入ってこそ日本の農産物が世界で売れる。七百ある大学のうち二百の大学が破綻する。私語が多くて大学の授業が成り立たない。授業崩壊。大学に来なくていい若者が集まっている。世の中を知らない大学教授が作った試験を受けて合格する。

異文化の海外で活躍するには自分の人間力で相手を信じ込ませることが必要。我々の務めは子供を残すこと。子供の活躍の場を残すこと。祖国を愛すること。我々の命は天照大御神につながっている。民族国家が祖国である。日本列島の地震発生率は世界の一七〇倍」。

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わが国には古代から地震が多い。最近『日本書紀』を通読しているのだが、地震の記事が数多く出て来る。何回も書くようだか、わが国は国難を契機にして変革を断行し、発展してきた国である。今の国難も、これを逆手にとって、一層の発展を遂げると確信する。そうしなければならないのである。

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