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2012年3月28日 (水)

この頃詠みし歌

老老介護といふことになるか六十五歳となりたる我と母との生活

質素なる生活をせし父上の部屋に入りて一人さみしむ

父上の思ひ出の品を大切にしておくべしと部屋を整理す

乙女らが酒呑みはしゃぐカウンターに六十五歳のわれ一人坐す

やさしき心そのままあらはれし歌多き『赤彦歌集』を今宵読みをり

天つ日が光り輝き天地のなべてを照らすことのうれしさ

降り続く春雨に濡れ歩み行く 我は地上に生きてゐるゆゑ

生きてゐる人々がなべて入り行く墓といふものが並ぶ霊園

墓参りの人らが多く花持ちて街歩み行く彼岸の中日

苦しみの果てに逝きませし父のこと思へば悲し昨日も今日も

雨に濡れる孔夫子像を仰ぎたり支那の暴虐を思ひ起こしつつ

小雨降る湯島聖堂の大成殿 静かなりけり清らなりけり

激しき思ひ包み鎮めて穏やかに生きゆくことがよろしかりけり

春雨といふにはあまりに冷たくてコートをまとひ街歩み行く

知り人の名の刻まれし石碑(いしぶみ)を眺めてうれし湯島天神

満開の白梅の花を愛でにけり いまだ肌寒き湯島天神

湯島なる天満宮の白梅は今を盛りに咲き盛るなり

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