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2012年2月21日 (火)

水戸学の思想と現代

戦後日本の精神荒廃の根源を探っていくと、敗戦後、占領下のわが國に奔流のように流れ込んだアメリカ及び旧ソ連製の人権至上主義、平和主義、悪平等主義、経済優先主義に突き当たる。物と金さえあれば皆が幸せになるという考え方が戦後日本に満ち満ちた。その結果が、今日のわが國の荒廃である。わが國の歴史、伝統、文化、道義精神を断ち切って、戦勝国即ちアメリカ及び旧ソ連が構築した戦後體制に、大多数の日本人は文字通りマインドコントロールされてしまっている。

わが祖國日本は、今こそ、この日本弱體化のマインドコントロール・精神的呪縛から脱しなければならない。日本人としての魂・誇り・道義精神・文化伝統を取り戻さねばならない。それが教育の荒廃のみならず、祖國日本の内部崩壊を食い止める唯一の方策である。

その意味において、我々は幕末の危機を打開した基本精神である「水戸學」の尊皇攘夷思想を今こそ學び直さなければならない。

明治維新の基本思想たる『尊皇攘夷』は、『弘道館記』(水戸藩第九代藩主・徳川斉昭が創設した弘道館の建學の精神と綱領とを記した文章)の一節「わが東照宮(徳川家康)、撥乱反正(乱世を治めて正道に帰る)、尊王攘夷、允に武、允に文、以て太平の基を開きたまふ。」より発したのである。

藤田東湖はこれを解釈して「堂々たる神州は、天日之嗣(てんじつのしし)、世(よよ)神器を奉じ、万方に君臨し、上下・内外の分は、なほ天地の易(か)ふべからざるごとし。然らばすなはち尊皇攘夷は、実に志士・仁人の、盡忠・報國の大義なり。」(『弘道館記述義』)と述べている。

今わが祖國日本は確実に内部崩壊を始めた。小手先の弥縫策ではこの危機を乗り切ることはできない。我々のなすべきことは、こうした荒廃を生んだ根本的原因を剔抉することである。

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