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2011年12月21日 (水)

二宮清純氏の講演

十二月十三日の『一水会フォーラム』における二宮清純氏の講演を報告します。

「清武問題は告訴合戦。裁判が、どちらが正しいかを明らかにする。アメリカなら清武が言っていることが正しい。渡辺恒雄氏はオーナーではない。二重権力になっている。オーナーではないのに人事をひっくり返すのは問題。プロ野球は私物なのか、公共財なのか。文化的公共財と言われる。それが私物のようなに扱われていいのか。プロ野球再編問題で、縮小に私は反対した。渡辺氏は八球団一リーグにしようと言った。銀行なら合併しても構わない。公共財はそんなに簡単に扱われていいのかという問題。『地方の人口が減って来で檀家も減って来たので、日蓮宗のお寺と浄土宗のお寺を合併して一つにしよう』というのと同じような乱暴な話。コンビニの合併とは違う。

愛郷心の根本は『おらが街のサッカーチーム』という意識。それを簡単に切り捨てると国全体が危うくなる。一木一草にも魂が宿っている。八百万の神が宿っている。そういう文化が一瞬にしてなぎ倒されてしまう。スポーツは心の財産。スポーツが出来るのは地域密着。お互いが関わりあう。日本の素晴らしさを取り戻すにはスポーツが一番いい。スポーツの副作用はない。スポーツが盛んになって困ることはない。これだけの素晴らしい文化を日本が軽視している。日本のスポーツの原点はお祭り。心に財産が必要。

相撲の不振と地方の疲弊は繋がっている。以前は北海道・青森は力士の宝庫。今は北海道出身の力士は一人もいない。地方の神社に相撲場は無い。学校の砂場で相撲をとる子はいない。日本人力士が弱いのは誰の責任か。学校の現場で相撲を取らせるべし。相撲を教える人が少ない。元力士が教えてもいいのではないか。相撲取りに対するリスペクトがなくなっている。四股を踏むのはウォーミングアップではない。地霊を鎮めるためという。そのことを力士が知らない。協会に親方が教えない。相撲は国技であり神事の要素がある。市町村や学校が相撲を奨励する必要あり。

スポーツによる国威発揚の典型は北京五輪。しかし、チョモランマにまで聖火を持って行くことに反発があった。官僚主義の悪いところ。私は愛媛出身。小学校時代には相撲大会があった。

不心得者は何処の世界にもいる。全部が腐っているというのは酷。日本のスポーツはお祭りであり、地域密着であり、老若男女が支えるもの。その一方で国際競争も考えねばならない。日本対台湾対アメリカのワールドシリーズをすればいい。競争と共存が大事。高野連は銚子商業と高知商業が大漁旗を持ち込むのを禁止した。強度に合った応援があっていい。ところがみんな同じような応援になった。」

              ○

相撲が大好きだったが、最近は見ない。上位力士に外国人力士が増えたからである。別に外国人を差別するわけではない。しかし日本の国技と言われる相撲はやはり日本人に活躍してもらいたい。また最近の相撲には水入りになるほどの熱戦というのが少なくなってきた。スポーツはお祭りであり、地域密着という説には全く同感である。

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