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2011年12月19日 (月)

大アジア主義と近代の超克

西欧列強によって国家を滅ぼされ、西欧列強の植民地と化したアジアの国々の中で、わが国は、明治維新を断行したことにより、唯一独立を保ち続けた国であった。

日本国は、アジアの伝統・文化・文明を防衛し継承し生かし続けてゐる国であった。そのことが、西欧列強の桎梏下に喘ぐアジアの解放といふ命題へと向はせた。それが大アジア主義である。そこには白色人種による人種対立・有色人種迫害への反発があった。

「大アジア主義」には二つの性格があったと考へる。一つは、政治的軍事的経済的にアジアを欧米の支配から解放するといふ運動である。今一つは、精神的文化的に欧米の支配から脱却するといふ運動である。前者は、富国強兵による日本の独立の維持、そして辛亥革命やインド独立運動の支援である。後者は、日本国内における欧化の風・日本近代化の負の部分への反省と批判と一体であった。

「近代」とは欧米的近代主義である。近代日本は欧米近代主義が猛烈に勢いで輸入した。西洋覇道精神・欧化路線即ち近代日本の負の部分に対する反省が明治第二維新運動であり、大正維新運動であり、昭和維新運動であった。明治・大正・昭和の維新運動とは日本傳統精神の復興による「近代の超克」を目指す運どうであった。「欧米近代」なるものへの痛烈な反省である。それは、明治維新の真精神即ち神武創業の精神・日本の傳統信仰の復興であった。しかしその維新は未完に終わった。

神への回帰こそが、近代日本において必要だったのである。近代の超克・西欧模倣からの脱却は、日本に神々への回帰、日本傳統信仰の復興によって行はれなければならなかった。大正末期から昭和初期にかけての皇道大本や昭和十年代の生長の家が、日本国民の神への回帰を促す運動であったと小生は理解してゐる。

近代日本の矛盾の克服は、現代においても喫緊の課題である。近代の超克・西欧模倣からの脱却は今日においてこそ行はれなければならない。わが日本は、西洋覇道精神を清算し日本傳統精神を復興し日本の神々に回帰しなければならない。西洋から発した唯物文明・強いもの勝ちの覇道精神を反省し訂正せしめるものとして農耕生活から発した大自然と人間の共生の精神たる日本伝統精神がある。

天皇がその祭祀主であられ体現者であられる日本伝統精神よって西洋唯物文明を克服するべきである。日本伝統精神は、現代の危機を打開し将来の日本及びアジアそして地球の救済の力となり得る。

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